青荷温泉あおにおんせん

黒石駅から国道102号で約14km東方の道の駅虹ノ湖、さらにその先を左折して4km、山間の青荷渓流沿いに湧く一軒宿の温泉で、ランプの宿として知られている。国道から左折した後は山道でカーブが続くので注意が必要。駐車場からは徒歩で下り道を進み玄関前広場につく。冬期は積雪で一般車は通行止めで、道の駅虹ノ湖から宿の送迎シャトルバスを利用する。
 青荷川の渓流沿い、露天風呂や青森産ヒバ造りの浴場が4か所点在する秘湯である。浴場の大きなガラス越しに、あるいは露天風呂から渓谷の緑やせせらぎをはじめとして四季折々の自然を堪能できる。開湯は1929(昭和4)年、泉質は単純温泉、46~48℃。
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みどころ

本館の玄関を入ると、ランプの明りのもと歴史を感じさせる帳場があり、建物全体に趣がある。ランプの宿というだけに、館内や浴場の明りはすべて石油ランプで統一されており、客室にはテレビもなければコンセントもない。携帯電話やインターネットも通じないため、現代のわずらわしい情報社会から解放され自由な時間を満喫できる。宿泊して夜を過ごすと、ほの暗さとランプの明りの心地よい雰囲気につつまれる。
 四か所の風呂はそれぞれ魅力的で湯めぐりして楽しむことができる。本館内の内風呂-湯船も総ヒバ造り、玄関前広場にある別棟の健六の湯-渓流沿いで明るく開放的な広々として気持ち良い浴槽、露天風呂-吊り橋を渡ったところにある岩の露天風呂、滝見の湯-露天風呂の奥にあり離れ風の浴場で外に出ると滝を正面に見る小さめの露天風呂もある。周辺は紅葉が美しく、浴場の大きなガラス越しにも見ることができる。