横浜町の菜の花畑よこはままちのなのはなばたけ

下北半島の付け根の西側にある横浜町。この町を南北に貫くはまなす街道(国道279号線)や町内の農道周辺が、日本最大級である約100万m2の作付け面積*を誇る菜の花の名所となっている。菜の花の品種はセイヨウアブラナの一種のキザキノナタネといい、美しい景観をもたらすだけでなく、菜種油*としても利用されている。
 横浜町での菜の花栽培は、昭和の大凶作の後の1932(昭和7)年に農業の効率改善のためナタネを導入したことに始まり、1955(昭和30)年代から盛んになった。横浜町の主幹産物である馬鈴薯の連作障害*を避けるための裏作として、毎年植え付け場所を変えて輪作体系をとっている。
 横浜町の菜の花は例年、開花時期は5月初旬、見頃は5月中旬から5月下旬で、毎年5月中頃の土曜日、日曜日には、菜の花の見頃に合わせて町の一大イベントである菜の花フェスティバルが開催されている。この期間、陸奥横浜駅から会場までシャトルバスが運行している。
 菜の花畑に隣接した道の駅よこはま「菜の花プラザ」では菜の花ドーナツ、菜の花ソフトクリーム、菜の花はちみつなど菜の花関連の商品が多数用意されている。
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みどころ

緩やかな丘陵の西斜面一帯に咲く菜の花が見事で、西側に輝く陸奥湾、その北西にそびえる下北のシンボルの釜臥山、また東方に広がる放牧場の発電用の風車がアクセントとなって、美しい景観を形成している。
 菜の花の見頃に合わせた菜の花フェスティバルでは、菜の花畑に入ることができる菜の花大迷路が一番魅力的な菜の花スポット。所々にフォトスポットがあり、菜の花に囲まれた写真を撮ることができる。
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補足情報

*菜の花作付け面積:横浜町の2014(平成26)年産の菜の花作付け面積は128万m2で、作付け面積日本一であった。現在は日本一ではないが、日本最大級の面積である。2021(令和3)年度の菜の花作付面積は約94万m2となっている。
*菜種油:植物油脂の一種。食用及び食品加工用に使われる。かつては灯火の燃料としても利用された。天ぷらに使うと独特の風味があり、古来から食用とされてきた。
*連作障害:同じ畑に同じ作物を植え続けると生育が悪くなること。作物に必要とされる栄養分が土壌から失われていくためと考えられている。
関連リンク 横浜町(WEBサイト)
参考文献 横浜町(WEBサイト)
Amazing AOMORI(青森県・公益社団法人青森県観光国際交流機構)(WEBサイト)

2023年09月現在

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