蔦七沼つたななぬま

南八甲田山麓にある蔦温泉の周辺の樹林の中に点在する湖沼群。蔦沼、鏡沼、月沼、長沼、菅沼、瓢箪沼の順に連なり、少し離れた赤沼と合わせ蔦七沼と総称される。いずれもブナ林に包まれて緑豊かである。最も大きな蔦沼は周囲約1km、コイ・イワナなどが生息する。赤沼だけは温泉から約3km北西へ離れているが、透明度の高いことで知られる。赤沼を除いた6つの沼は一周2.9kmの「沼めぐりの小路」で結ばれ約1時間半でめぐることができる。沼めぐりの小路周辺は蔦野鳥の森に指定され、別の遊歩道「野鳥の小路」もある。
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みどころ

ブナの天然林で囲まれ、自然を満喫するのによい散策路(沼めぐりの小路・野鳥の小路)が整備されている。沼めぐりの出発地点となる休憩所には蔦七沼の歴史資料があり、スタート前に立ち寄りたい。
 春は新緑と野草、夏は幻想的な濃霧とホタル、秋は紅葉、冬は雪景色と季節折々の魅力があるが、蔦沼の最も美しいのは紅葉シーズンの早朝。対岸の紅葉が朝日を正面から受け止めて輝き、水面まで燃え立つような朱に染まる光景はここでしか見られない神々しさ。絵のような写真が撮れるのは天気がよく風もない日で、しかもほんの数十分間だけという貴重さである。最近は人気が高まりすぎて一部入場制限*をしている。蔦沼には歩きやすいボードウォークと展望デッキが設置されており混雑しない時期には快適である。
 蔦沼以外にも鏡沼、月沼、赤沼など魅力ある沼*も多い。
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補足情報

*入場制限:紅葉期の蔦沼では、混雑緩和のため、蔦沼展望デッキの入場事前予約制の導入及び渋滞対策・環境保全協力金による対策を行っている。詳細は、十和田市ホームページを参照。
*魅力ある沼 鏡沼:名前の通り鏡のような静かな水面に、周りの樹木が映り込んだ鏡沼。この沼は月沼から流れてきたもので人造の沼。中央に茂ったオオカサスゲが庭園のような雰囲気も漂わせている。
*魅力ある沼 月沼:森に囲まれた小さな沼。湧水を水源としている。きれいな水に沈んだ倒木がアクセントになっている。
*魅力ある沼 赤沼:蔦七沼のひとつ。沼めぐりの小路からは離れており、蔦温泉北側の千人橋から山道で向かうのが一般的。静かに横たわる沼で雑踏を忘れるにふさわしい神秘の沼といえよう。透明度は摩周湖、俱多樂湖に次ぐ第3位。

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