大間崎おおまざき

下北半島の先端、北緯41度33分 本州最北端の岬で、大間崎と北海道との距離は、わずか17.5km。岬の先端には「本州最北端の地」の碑やマグロ一本釣りの町の「マグロ像」*などのモニュメントがあり写真撮影スポットとなっている。また岬から600m離れた海上にある弁天島と大間埼灯台が岬らしさを感じさせ、絶好の写真背景である。弁天島には赤く小さな弁天神社本殿があり、島全体は約2万羽のカモメ類の大繁殖地にもなっている。
 津軽海峡は日本海と太平洋を結ぶ海峡で黒潮、対馬海流、千島海流の3つの海流が流れ込むため、たくさんのプランクトンが生息した豊かな漁場でマグロの一本釣り*で有名。岬の南西約1.6kmにある大間漁港ではマグロの荷上場もあり、巨大なマグロの水揚げのシーンに出会えることもある。また、岬周辺には多くの土産店、マグロ丼をメインとした飲食店が立ち並び賑わいを見せている。
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みどころ

天気の良い日には函館山から恵山岬にかけての北海道の海岸を見渡すことができ、五稜郭タワーはじめ函館市内の建物までくっきりと見える日もある。弁天島には漁船以外に渡る手段がないため人の姿が見えず、岬の自然らしさが強調されるとともに、白と黑の縞模様の灯台のすっきりした姿で美しい景観となっている。
 2000年、大間のマグロ漁師の娘を主人公としたドラマ・NHKの連続テレビ小説「私の青空」が放送されたことがきっかけで、マグロの町・大間が全国的に知れ渡るようになった。2007年には、大間漁協によって出願された「大間まぐろ」が地域団体登録商標となり、出荷される30kg以上のマグロの頬には、「大間まぐろ」のシールが貼られるようになりブランド化された。また築地市場での初セリもテレビで報道され、2019年には3億3,360万円の高値がついたことでも有名になった。こうしたことによりこの地は、大間まぐろ「マグロを食べに行く町」となっている。
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補足情報

*マグロ像:大間の漁師に一本釣りされた440キロのマグロがモデルになっている。
*マグロの一本釣り:網で捕獲する漁法とは違い日中の一本釣りではマグロに傷が付かず、また魚が弱ってしまう前に血抜き生〆作業を施すため、鮮度を保ってマグロを出荷することが可能となっている。