栃木県
印刷する1871(明治4)年7月に廃藩置県が行われ、同年11月に「栃木県」と「宇都宮県」の2つに整理統合され、「栃木」という県名はこの時の県庁所在地「栃木町(現在の栃木市)」に由来している。さらに1873(明治6)年6月15日に両県が統合されて、現在の栃木県が成立した。「栃木」の地名の語源は、諸説があるが、はっきり分かっていない。なお、県庁は1884(明治17)年に宇都宮町(現在の宇都宮市)に移された。
県土は、東部は八溝山地、北部は那須火山帯に属する火山群と帝釈山地、西部は足尾山地に囲まれ、中部から南部にかけて那須野原、下野平野が広がる。鬼怒川、渡良瀬川が南流して利根川に合流、東部を那珂川が南流する。
気候は内陸性の特色を示し、気温の年較差、日較差が大きい。山麓部では冬の季節風が強く、夏は雷雨が激しい。
県域は大化改新 (645(皇極4・大化元)年) 後に下野国となった地域で、戦国時代には足利市昌平町に足利学校が置かれ、日本文化の一中心地であった。江戸時代には奥州街道、日光街道が整備され、沿道に宿駅が発達した。
農業では米作、野菜栽培が盛んで、イチゴ、かんぴょうの特産がある。第二次世界大戦後、工業化が進み、現在では特に自動車・航空・産業用等の輸送用機械、医薬・医療関連が集積している。
尾瀬国立公園、日光国立公園をはじめ8つの県立自然公園があり、日光、鬼怒川、那須、塩原などの温泉、また世界遺産に登録された日光の社寺に代表される歴史文化資源、各地に根付く伝統芸能、いちごや和牛、湯波などの食など多様な魅力に恵まれている。