カトリック松が峰教会かとりっくまつがみねきょうかい

※【重要】新型コロナウイルス感染防止のため、現在、聖堂内部見学はご遠慮いただいております。建物を外から見ることはできます。

 カトリック松が峰教会は、県庁から市役所に通じる「とちのき通り」から少し右手に入った東武宇都宮駅に向かったところにある。とちのき通りからも見える。同教会は鉄筋コンクリート造りで、建物の内壁、外壁にはほとんど大谷石が使われており、大谷石の建造物としは日本最大級のカトリック教会である。
 1932(昭和7)年に建造された近代ロマネスク建築で、正面に二つの塔を持つ。建築家は、横浜在住のスイス人マックス・ヒンデル*である。
 聖堂内のパイプオルガンは、南ドイツ、リンダウ市アルピーツ社により、この聖堂に合わせて設計製作されたバロック様式のもので、1978(昭和53)年に設置された。オルガンケースは上下2層からなり、1,244本のパイプと送風装置や弁などを納めている。北関東では最初の本格的パイプオルガンである。
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みどころ

日本では数少ない双塔を持った教会建築であり、その端正な美しさは人を引き付ける。
 聖堂の内外壁に用いられた大谷石には、石工職人によりさまざまな意匠が施されており、見ていて飽きない。また、聖堂の中は厳かな雰囲気が漂い、パイプオルガンの音色が美しく響き、心地よい。(溝尾 良隆)
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補足情報

*マックス・ヒンデル:函館市のトラピスチヌ修道院の設計も手掛けた。
*日本聖公会宇都宮聖公教会礼拝堂も壁面大谷石が使用されていて、宇都宮のキリスト教教会では、カトリック松が峰教会と双璧をなす。
関連リンク カトリック松が峰教会(WEBサイト)
参考文献 カトリック松が峰教会(WEBサイト)
パンフレット「カトリック松が峰教会」
『栃木県の歴史散歩』山川出版、2007年

2022年06月現在

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