日光市は、栃木県の北西部に位置し、宇都宮市、鹿沼市、那須塩原市、塩谷町、群馬県沼田市、みどり市、片品村、福島県南会津町、檜枝岐村に接する。
 北は帝釈山地を境に福島県、西は鬼怒川源流域の山々や、白根山、皇海山などを境に群馬県と接する。いずれも2,000m級の山々である。南は1,000~1,500mの足尾山地北縁部にまたがる。森林面積は市域面積の約85%を占める。
 JR日光線、鬼怒川線、東武鉄道日光線、鬼怒川線、第三セクターの野岩鉄道、わたらせ渓谷鉄道が走り、国道119号、120号、121号、122号が通じる。有料の自動車専用道の日光宇都宮道路が清滝と宇都宮を結び、鬼怒川上流域の温泉地帯と塩原温泉郷(那須塩原市)をつなぐ鬼怒川有料道路、龍王峡ライン、日塩もみじラインも整備されている。
 8世紀末の勝道上人による日光開山以後、山岳信仰の聖地として崇拝されてきた日光に17世紀はじめに徳川家康公の霊廟である東照宮が建立された後は、旧今市市は、日光街道・例幣使街道・会津西街道の結節点の宿場町として、旧日光市は二社一寺の門前町として栄えてきた。さらに旧藤原町では17世紀末に鬼怒川温泉が、18世紀初頭には川治温泉が発見され、日本有数の温泉保養地としても発展するようになった。また旧足尾町は16世紀には銅が採掘されていたと伝えられ、その後、日本を代表する銅山として栄えた。観光中心の町ではあるが、工業都市の性格もあわせもつ。古河電工日光事業所のある清滝地区の金属工業のほか、食料品製造や伝統工業の日光彫、日光下駄、湯葉などの特産がある。
 日光火山は女峰山、男体山、大真名子山、小真名子山、太郎山、白根山などからなり、その美しい山容に加えて、中禅寺湖、湯ノ湖などの湖沼や湿原、滝など優美な自然景観に恵まれ、その大部分が日光国立公園区域に含まれる。名所旧跡にも、日光東照宮、二荒山神社、輪王寺をはじめ多くの見どころが存在する。日光杉並木街道附並木寄進碑は特別史跡及び特別天然記念物に、華厳滝及び中宮祠湖(中禅寺湖)湖畔は国名勝に指定されている。なお二荒山神社、日光東照宮、輪王寺は、1999(平成11)年に「日光の社寺」としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。

観光資源一覧

霧降ノ滝の写真

写真提供:(一社)日光市観光協会

霧降ノ滝 (栃木県 日光市 )

華厳ノ滝、裏見ノ滝とともに「日光三名瀑」の一つで、駐車場からは徒歩10分程度で観瀑台へ行くことができる。観瀑台からは遠く正面に霧降ノ滝を望むことができる。  霧降ノ滝は霧降川の岩壁にかかる二段の滝で、上段が25m、下段が26m、高さは75m 、幅20m。下段の滝が霧が降るように落下するのでその名が付けられた。

日光二荒山神社の写真

日光二荒山神社 (栃木県 日光市 )

恒例山の西麓にあり、東照宮造営以前は二荒山(日光山)信仰によって山内の中心を成していた。主神大己貴命(おおなむちのみこと)は秀峰二荒山(男体山)の神、妃神の田心姫命(たごりひめのみこと)は女峰山の神、御子神の味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)は太郎山の神である。別宮の滝尾神社・本宮神社とともに、もとは日光三...

日光二荒山神社中宮祠の写真

日光二荒山神社中宮祠 (栃木県 日光市 )

中禅寺湖の北岸、男体山を背後にする。湖畔に銅鳥居が立ち、中門・拝殿・本殿など、総朱塗、銅板葺の華麗な社殿が湖に面して立ち並んでいる。  784(延暦3)年、勝道上人が二荒山(男体山)の冬季遥拝所として、この地に二荒山権現を祭ったことに始まると伝え、以後、山岳崇拝の道場として栄えた古社である。江戸時代までは神仏習合の信仰...

大猷院霊廟の写真

大猷院霊廟 (栃木県 日光市 )

東照宮の西方約500m、大黒山にある徳川3代将軍家光公の霊廟である。家光公は1651(慶安4)年4月、48歳で没し、その遺命によって同年5月、遺骸をここに葬った。霊廟建築は1652(承応元)年2月に工を起こし、翌年4月に完成。建築総指揮は幕府の作事方大棟梁であった平内大隅守応勝。  境内は東照宮に準じた伽藍配置であるが、東照宮の絢爛豪...

日光山輪王寺の写真

日光山輪王寺 (栃木県 日光市 )

長坂を登りつめると、日光開山勝道上人像の前へ出る。太い眉、大きな鼻、右手に錫杖を持つ上人像の後ろに、山内最大の建物である三仏堂がどっしりと静まっている。このあたりが輪王寺の中心部で、三仏堂を本堂に、勝道上人像をとり囲むように一山15院の甍が連なる。神仏習合の地であるため、このほか四本竜寺・開山堂・大猷院廟・慈眼堂など...

滝尾神社の写真

滝尾神社 (栃木県 日光市 )

輪王寺行者堂から滝尾神社へ向かっていくと、「大小便禁制の碑」*がある。ここから滝尾神社の神域に入り、筋違橋から白糸の滝が見える。さらに老杉の木立を縫って続き、苔むした石段の上に、石鳥居、楼門、拝殿、唐門、本殿などの華麗な社殿が立ち並ぶ。  東照宮遷座以前は、二荒山神社、本宮神社とともに三社権現の一つとして庶民の信仰...

常行堂・法華堂(二つ堂)の写真

常行堂・法華堂(二つ堂) (栃木県 日光市 )

二荒山神社の近く、大猷院廟への参道沿いに北面して立つ2棟の建物。848(嘉祥元)年、慈覚大師が創建したと伝える天台宗の修行道場である。  もとは東照宮三神庫のあたりにあったが、東照宮造営のため移転した。向かって左が常行堂、右が法華堂で、ともに宝形造、総朱塗、2棟は歩廊でつながり、常行堂が和様、法華堂は唐様の建築であるが、...

慈眼堂の写真

慈眼堂 (栃木県 日光市 )

常行堂・法華堂をつなぐ歩廊を抜け、坂道を200mほど登りつめた山の上にある。慈眼大師の号を贈られた天海大僧正の墓所で、廟塔・拝殿のほか、阿弥陀堂・経蔵・鐘楼などが立ち、参道の賑わいとはうって変わって、ものさびしい雰囲気に包まれている。  慈眼堂拝殿は八棟造、総朱塗の豪壮な建築、その背後に廟塔がある。石柵で囲まれた高さ約3...

華厳ノ滝の写真

写真提供:(一社)日光市観光協会

華厳ノ滝 (栃木県 日光市 )

高さ97m。中禅寺湖から流れ出る大尻川が大岩壁から一気に落下し、「日本三名瀑」の一つに数えられる豪壮な瀑布を形成している。  華厳ノ滝は日光山開山の祖 勝道上人の発見と伝えられており、鏡のような中禅寺湖を仏の大円鏡智にたとえ、仏の教えが滝のように響きわたるように、経典の名から名付けられたという。下流の阿含滝・般若滝・方...

中禅寺湖の写真

写真提供:(一社)日光市観光協会

中禅寺湖 (栃木県 日光市 )

男体山の南麓にあり、日光国立公園の湖沼の中で最も大きく、日本の代表的な高山湖に数えられている。  面積11.9km2、水色は深緑色から藍色まで季節によって変化する。新緑・紅葉のころはひときわ神秘的である。  湖水は東西に細長く、北岸の汀線はほぼ直線に近いが、南岸は出入りに富む沈降型汀線となり、八丁出島をはじめ岬...

男体山の写真

写真提供:(一社)日光市観光協会

男体山 (栃木県 日光市 )

中禅寺湖の北岸に円錐形の雄大な山容を見せてそびえ立つ、日光火山群中の雄峰。高さ2,486m。中禅寺湖の水面上からの高さは約1,200mほどで、裾野は長く、大きく、日光市街近くにまで達する。頂上北側に直径約800mの爆裂火口跡があり、山頂からは放射状に薙(なぎ)と呼ばれる涸れ谷が発達しているほか、北側には固まった溶岩が尾根状になり戦...

竜頭ノ滝の写真

写真提供:(一社)日光市観光協会

竜頭ノ滝 (栃木県 日光市 )

菖蒲ヶ浜の湖畔から戦場ヶ原へ向かう道の中間点にある。国道120号はこの滝下から大きくカーブしており、バスを降りればすぐ滝壷前へ出る。  華厳ノ滝のように直下型の瀑布ではなく、戦場ヶ原を流れてきた湯川が男体山の軽石流溶岩の上を210m、幅10mで奔流する渓流瀑である。下流部の観瀑台では、急流状に激しい水音をたてて白いしぶきを上...

戦場ヶ原・小田代原の写真

写真提供:(一社)日光市観光協会

戦場ヶ原・小田代原 (栃木県 日光市 )

戦場ヶ原は中禅寺湖の北、男体山の西に広がる平均標高1,400mの湿原状の東京ドーム85個分、4km2の規模を誇る高原で、日光国立公園に位置する。また、湯ノ湖、湯川、戦場ヶ原、小田代原のうちの約2.6km2が「奥日光の湿原」としてラムサール条約の登録湿地に登録されている。  大昔の男体山噴火の折り、その噴出物が竜...

奥日光湯元温泉の写真

奥日光湯元温泉 (栃木県 日光市 )

戦場ヶ原の北西、湯ノ湖北岸にある奥日光のうちでも最奥の温泉で、西に白根山、北西に温泉ガ岳、東に三岳の山々を巡らしている。  温泉の発見は1200年もむかし勝道上人によると伝え、湯治温泉として長い間親しまれてきた。今でも一角に残る石畳や、しっとり落ち着いた雰囲気の中に歴史が感じられる。  旅館は近代化しながらも風格を備え...

湯ノ湖の写真

写真提供:(一社)日光市観光協会

湯ノ湖 (栃木県 日光市 )

湯元温泉の目前に広がる、三方を山に囲まれた静寂な湖であり、三岳の溶岩流により湯川がせき止められて形成された標高1,478mにある堰止湖である。水の色はフォーレル9号から10号(1948(昭和23)年)、全般に水深は浅く、温泉が湧き出ている北岸の一部を除いて冬季は結氷する。  周囲3km、湖岸には1時間ほどで一周できる散策道が整備されて...

湯滝の写真

写真提供:(一社)日光市観光協会

湯滝 (栃木県 日光市 )

高さ70m、長さ110m、幅25m。湯滝は三岳溶岩流の大岩壁に白いレースをかけたように流れ落ちる湯川に注ぐ分岐瀑である。岩壁を洗い、水しぶきを散らしながら末広がりに裾を2つに分けて轟音とともに落ちてくる迫力のある滝である。  湖尻から滝の脇についた階段を下りると滝壷付近に観瀑台・茶屋・駐車場がある。滝壷の左手に見える小道は戦場...

龍王峡の写真

写真提供:(一社)日光市観光協会

龍王峡 (栃木県 日光市 )

今から2200万年程前に海底火山によって噴出された火山岩が、鬼怒川の流れによって浸食されて現在のような景観になったといわれる。  まず初めに安山岩が流出し、その後流紋岩の活動を経て、火山爆発による火山灰が堆積して緑色凝灰岩ができたとされる。さらには、その上に流紋岩が流出したと言われる。その後もマグマの活動により、岩脈が...

鬼怒沼湿原の写真

写真提供:(一社)日光市観光協会

鬼怒沼湿原 (栃木県 日光市 )

鬼怒沼山・物見山の鞍部南側、鬼怒川の源流あたりに広がる標高2,030mの高層湿原「鬼怒沼」には、大小48個の池塘が散在している。  6月中旬頃にはミズバショウが咲き始め、7月から8月にかけては、ヒメシャクナゲ、イワカガミ、タテヤマリンドウ、キンコウカなど数々の花が見られる。8月下旬には草紅葉がはじまり、9月中旬にもなると湿原全体...

霧降高原のニッコウキスゲの写真

写真提供:(一社)日光市観光協会

霧降高原のニッコウキスゲ (栃木県 日光市 )

赤薙山の南側に広がる標高1,200m前後の斜面一帯が霧降高原である。キスゲ平は赤薙山の中腹、標高1,300~1,600mにかけて広がる。  キスゲ平では、100種類を超す花々が春から秋まで楽しめるが、その中でも6月中旬から7月にかけて咲くニッコウキスゲの群生は見事。霧降高原一帯に数々の滝や沢があり、ヤマツツジやニッコウキスゲなどの群生地...

女峰山の写真

写真提供:栃木県

女峰山 (栃木県 日光市 )

霧降高原から赤薙山、女峰山と回る登山が多く、両山は一つの火山体を成している。  女峰山は2,010mの赤薙山よりも2,483mと高いうえに、尖った頂きと雄大な裾野を引く成層火山である。女体山ともいわれ男体山・太郎山とともに古くから崇拝され、信仰登山が盛んであった。展望がすばらしく、峰修行の遺跡も多い。

日光杉並木街道の写真

写真提供:(一社)日光市観光協会

日光杉並木街道 (栃木県 日光市 )

日光街道・例幣使街道・会津西街道の両側に延37kmにわたって続く杉並木で、松平正綱が日光東照宮鎮座の後に、紀州熊野から杉苗を取り寄せ、当初約5万本植樹して寄進した。正綱は家臣を植栽のために日光に派遣し、苗木は日光神領の農民に育てさせたと言われる。正綱はその後も、日光神領の拡大とともに、3里(約11.8km)、7里(約27.5km)と、...

雲竜渓谷の氷瀑の写真

写真提供:栃木県

雲竜渓谷の氷瀑 (栃木県 日光市 )

稲荷川の上流、女峰・赤薙山の谷間にあり、渓谷をはさんで多くの滝がかかる。  厳冬期には谷一面巨大な氷柱が出現する。高さは100mにもおよび、横にもさまざまな形に変化して、氷の殿堂などと呼ばれている。年により気温が変化し氷瀑の大きさも変化するが、2月第一週がふだんでも最大に成長する。  上級登山者には氷壁登攀地として有名で...

日光和楽踊りの写真

写真提供:(一社)日光市観光協会

日光和楽踊り (栃木県 日光市 )

1913(大正2)年、大正天皇と貞明皇后が避暑のため日光へ行幸されたときに、民間企業の古河電工日光事業所に立ち寄られた。民間企業に天皇が立ち寄るのは初めてのことで、大任を果たした会社と従業員が祝賀の席で、自然発生的に歌い踊ったのが始まりとされる。  発祥当時は従業員慰安の目的のものだったが、次第に市民等も参加できるにぎや...

江戸ワンダーランド日光江戸村の写真

写真提供:(C)EDOWONDERLAND

江戸ワンダーランド日光江戸村 (栃木県 日光市 )

江戸ワンダーランド日光江戸村は、江戸時代の文化を肌で体感できるカルチュラルパーク。広大な敷地には、街道、宿場、商家街、忍者の里、武家屋敷など実物さながらの町並みが再現されており、江戸人たちとのふれあいや三味線体験・紅体験など、様々な体験イベントを通して活きた江戸の息吹に触れることができるほか、着替えをして江戸人にな...

奥鬼怒温泉郷の写真

写真提供:日光市

奥鬼怒温泉郷 (栃木県 日光市 )

奥鬼怒温泉郷は、日光市川俣にある温泉の総称であり、鬼怒川の源流部付近にある温泉地である。加仁湯、八丁の湯、日光澤温泉、手白澤温泉の4つからなる。鬼怒沼、根名草山、尾瀬への登山客の利用も多い。  なお、女夫渕から先はマイカー通行が禁止されており、宿泊する宿の送迎バス、または徒歩で向かうことになる。

日光山中禅寺立木観音の写真

日光山中禅寺立木観音 (栃木県 日光市 )

坂東札所三十三観音第十八番札所。日光開山の祖、勝道上人が784年に建立した。  中禅寺はもと二荒山神社中宮祠の別所(別当寺)で、その境内にあったが、1902(明治35)年の山津波による倒壊後、日光修験の修行地の一つであった歌が浜の現在地に再建された。本堂には、高さ4.8mの木造千手観音立像(立木観音)、脇侍として源頼朝が戦勝祈願...

日光田母沢御用邸記念公園の写真

写真提供:公益財団法人栃木県民公園福祉協会

日光田母沢御用邸記念公園 (栃木県 日光市 )

御用邸は1899(明治32)年に嘉仁親王(大正天皇)の静養のために造営され、1947(昭和22)年に廃止されるまでの間、三代にわたる天皇・皇太子が利用された。明治期の御用邸の中でも最大規模の木造建築で、本邸が現存する唯一の建物である。  もとはこの地にあった個人の別邸に、当時、旧紀州徳川家江戸中屋敷の一部(現存の三階建て部分)...

中禅寺湖畔大使館等別荘群の写真

写真提供:栃木県立日光自然博物館

中禅寺湖畔大使館等別荘群 (栃木県 日光市 )

蒸し暑い東京の夏を避けて、在住外国人は、日光、箱根、軽井沢などに別荘を構えた。  中禅寺湖畔は、1877(明治10)年以降、外国人の避暑地として注目されたことから、欧米人の趣向にあわせたヨット・マス釣りなどの遊びがいち早く導入された。大正から昭和初期に湖畔には、貿易商や外国人大使館の別荘が40軒以上設けられた。大使館関係で...

日光金谷ホテルの写真

写真提供:日光金谷ホテル

日光金谷ホテル (栃木県 日光市 )

東照宮の雅楽師であった金谷善一郎は、1870(明治3)年、宿泊したヘボンに外国人相手の宿泊施設を造るようにすすめられ、3年後、本町にあった自宅の一部を改造し、外国人向けに「金谷カッテジイン」として開業した。建物は江戸時代の武家屋敷で、約20年間外国人からは「サムライハウス」の愛称で親しまれた。木造2階建てで九つの和室のうち七...

東武ワールドスクウェアの写真

写真提供:東武ワールドスクウェア

東武ワールドスクウェア (栃木県 日光市 )

世界の歴史・文化的・芸術的・建築学的に価値のある建物・遺跡等など102点を、25分1のスケールで精巧に再現した世界建築博物館である。園内は、現代日本・アメリカ・エジプト・ヨーロッパ・アジア・日本の歴史的建造物の6つのゾーンで分けて、展示されている。園内には、マリリンモンローや寅さんなどに似た有名人をはじめ、身長7cmのちいさ...

丸沼・菅沼の写真

丸沼・菅沼 (群馬県 片品村 / 栃木県 日光市 )

沼田市からの国道120号線、金精峠トンネル手前約1kmの間に2つ並ぶ湖沼。金精峠側が菅沼で下流に丸沼がある。2つの湖沼は日光白根山の溶岩による堰止湖。  1931(昭和6)年、丸沼と下流の大尻沼との間に東京電力のダムが造られ、丸沼は水位が28m上昇したので、南北1.2km、東西500m、面積0.45km2と広くなった。満水時の標高1,428m...

日光白根山の写真

日光白根山 (群馬県 片品村 / 栃木県 日光市 )

金精峠の南西、栃木・群馬両県境にそびえる活火山で標高2,578m、那須火山帯に属する。第3紀に噴出した流紋岩の上に、小規模の火山活動をくり返して、橄欖(かんらん)石や輝石安山岩から成るドーム状の奥白根山ができたといわれる。また奥白根の溶岩が北西に流れて丸沼・菅沼、東に流れて五色沼などの堰止湖を造りだした。  この山の名前は...