真岡市は、栃木県の南部に位置し、宇都宮市、下野市、小山市、芳賀町、市貝町、益子町、上三川町、茨城県筑西市、桜川市に接する。市域は西部の鬼怒川東岸低地から真岡台地、五行川、小貝川沿岸低地を経て八溝山地にかかる。
 国道121号、294号、408号が走り、北関東自動車道の真岡インターチェンジがある。鉄道は第三セクターによる真岡鉄道が通じる。
 近世には江戸幕府直轄地の真岡代官所の所在地、地方物資の集散地として発展し、特に明治時代まで真岡木綿の取引所として有名であった。農業は米作、畜産を中心に、イチゴ、ナス、トマト、ラッカセイ、メロンなどの園芸作物も多い。
 首都圏の都市開発地域に指定され、1965(昭和40)年からは西部の台地に複数の大きな工業団地が造成された。隣接する上三川町の自動車工業関連企業を中心に、高度成長期と重なって有力企業の機械、化学、金属など約60社が進出して急速な工業化が行われた。真岡駅西部には、これらの進出企業の住宅団地が造成された。駅周辺の区画整理事業により、大型店が進出して飲食店街も形成され、県南東部の商業の中心地となりつつある。
 観光資源には、市域南部、旧二宮町地区に桜町陣屋跡(国指定史跡)がある。二宮尊徳が20年以上居住、尊徳仕法普及の中心地となった。また、真岡鉄道には土日を中心にSLが運行されており、人気となっている。

観光資源一覧