満願寺まんがんじ

栃木市内の北西、出流山(いずるさん)の中腹、老杉におおわれた静寂境にある坂東三十三ケ所霊場第17番札所。765(天平神護元)年、勝道上人が開いたといわれ、820(弘仁11)年、弘法大師の巡錫の折、本尊の千手観音像を刻んで安置したと伝えられる。勝道上人が日光を開いたことから徳川氏の尊信が厚く、日光の修験僧は必ず一度はここで修行をしたといわれ、また出羽三山詣での行者は出流山に山詣しなければ大願は達成しないともいわれていた。
 本堂は大御堂と呼ばれ、入母屋造で1755(宝暦5)年の再建といわれる。そのほか仁王門・宝光院・女人堂などが立ち、本堂の裏、山腹の絶壁には奥ノ院*霊窟がある。
 満願寺の境内、剣ガ峰山腹に鍾乳洞の洞窟が大小数個ある。下方にあるのを大師ノ窟と呼び、中央にあるのを奥ノ院窟という。奥ノ院窟の入口は高さ2m、幅4mほどで中に入るに従って広く、天井が高くなる。窟の最奥正面には高さ3m、鍾乳石で自然にできた「十一面観音菩薩」の後ろ姿のご尊像があり、子授観音として信仰されている。ここから60m上方へ行くと大日ノ窟があり、奥深くまで続いている。
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みどころ

栃木市でも山深い場所に位置する満願寺。多少傾斜はきついが、奥の院まで訪れ、自然が作り上げた造形美、神聖な雰囲気を感じてほしい。
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補足情報

*年中行事:春季大祭(4月21日)。
*1867(慶応3)年に江戸薩摩藩邸を出た浪人らが立て籠り倒幕挙兵をした、出流山事件の地でもある。
*周辺には清涼な井戸水で打った出流ソバの店舗が十数軒並ぶ。
関連リンク 満願寺(WEBサイト)
参考文献 満願寺(WEBサイト)

2022年06月現在

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