竜頭ノ滝りゅうずのたき

菖蒲ヶ浜の湖畔から戦場ヶ原へ向かう道の中間点にある。国道120号はこの滝下から大きくカーブしており、バスを降りればすぐ滝壷前へ出る。
 華厳ノ滝のように直下型の瀑布ではなく、戦場ヶ原を流れてきた湯川が男体山の軽石流溶岩の上を210m、幅10mで奔流する渓流瀑である。下流部の観瀑台では、急流状に激しい水音をたてて白いしぶきを上げ、すぐに地獄川に合流して中禅寺湖に注ぐ。
 滝つぼにある観瀑台から滝を正面に眺めると、2つ流れる滝の間にある岩が竜の頭に、そして両脇を流れる2つの滝が竜のヒゲに見立てられ、この名が付いたとされる。
 5月下旬から6月上旬頃に滝に沿って赤紫のトウゴクミツバツツジが咲き、秋は紅葉に彩られる。
 200m程に渡り、滝の流れに沿って遊歩道が整備されており、片道約10分ほどで散策することができる。
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みどころ

四季ごとに絶景を見せる。初夏のトウゴクミツバツツジと秋の紅葉は、特にすばらしい姿をみせる。
 草紅葉を除き、樹木が日光市内で最も早く色づくとされているのが竜頭ノ滝で、滝つぼの観瀑台からは真っ赤に色づいた木々と滝の織りなす光景を見ることができる。(溝尾 良隆)
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補足情報

*紅葉の時期に出かける場合、周辺の駐車場が混雑するほか、いろは坂の渋滞があるため、余裕を持って出かけたい。