奥鬼怒温泉郷おくきぬおんせんきょう

奥鬼怒温泉郷は、日光市川俣にある温泉の総称であり、鬼怒川の源流部付近にある温泉地である。加仁湯、八丁の湯、日光澤温泉、手白澤温泉の4つからなる。鬼怒沼、根名草山、尾瀬への登山客の利用も多い。
 なお、女夫渕から先はマイカー通行が禁止されており、宿泊する宿の送迎バス、または徒歩で向かうことになる。
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みどころ

加仁湯*、八丁の湯*、日光澤温泉*、手白澤温泉*は、泉温、泉質、周囲の環境、建物の構造・雰囲気が異なるので、四湯を訪れゆっくりと過ごしてほしい。(溝尾 良隆)
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補足情報

*加仁湯:鬼怒川源流沿いの谷間にあり、沢ガニが集まることから蟹湯と呼ばれていたが、戦後の再開時から加仁湯に変じたという。八丁ノ湯の上流400mの地にあり、岳人小屋と呼ばれて親しまれてきた温泉である。温泉は含重曹弱硫化水素泉、70~80度。気管支炎・リウマチなどに効能がある。湯量は豊富で、内湯のほか大きな露天風呂もある。
*八丁の湯:女夫淵から奥鬼怒歩道を入って最初の温泉宿がここである。鬼怒川源流沿いにあり、日光澤温泉の八丁手前にあることからこの名が付いたという。岩間から湧き出た源泉は単純温泉で50~60度。湯量を調整して適温にし、滝を眺めながら100%掛け流しの天然露天風呂を楽しめる。10月中旬の紅葉と2月の雪見風呂がすばらしい。温泉は単純温泉、50~60度。リウマチ・外傷に効く。
*日光澤温泉:鬼怒川が狭まり、支流の日光沢が流れ込む出合いに湧く。奥鬼怒温泉郷の最奥に位置し、標高1,400mと最も高所になる。鬼怒沼への最短基地であり、根名草山を経て奥日光へ向かう登山口でもある。弱硫黄泉、70~80度。リウマチ・婦人病に効く。
*手白澤温泉:加仁湯の手前で鬼怒川本流から分かれ、南に入った手白沢沿いにあり、露天風呂と素朴な山の一軒宿は登山者に人気がある。温泉は硫黄泉、60~65度。婦人病・金属中毒・リウマチなどに効く。

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