那須町は、栃木県の北部に位置し、那須塩原市、大田原市、福島県白河市、西郷村、棚倉町に接する。町域は白河丘陵と日光国立公園の一部をなす茶臼岳を中心とする那須火山域に二分され、南西縁を那珂(なか)川が流れる。
 JR東北本線と国道4号、294号が通じ、東北自動車道那須インターチェンジがある。
 中心は東北本線開通後駅前に発展した黒田原地区。かつて、芦野は、中世には芦野氏の城下町として、近世には奥州街道の宿駅として栄えてきた。現在は、建材などに使われる芦野石が採取される。
 中央部の平坦地には広大な農業地帯が形成され、水稲作、酪農が盛んである。東部の八溝山系一帯は、県立自然公園区域に指定されるとともに、良質な八溝材の生産地となっています。
 那須町は、古くから那須湯本温泉などを要する温泉地でもある。火山山麓には那須御用邸があり、別荘地、企業の寮、保養所などの用地としての評価も高く、開発も進んでいる。
 伊王野の三森家住宅、専称寺の金銅造阿弥陀如来立像は国指定重要文化財。湯本温泉近くの殺生石は九尾の狐の伝説にまつわるもので県指定史跡である。

観光資源一覧

那須湯本温泉 鹿の湯の写真

那須湯本温泉 鹿の湯 (栃木県 那須町 )

県道17号線が貫通する那須湯本温泉と湯川で分かつ向かいが元湯で、なだらかな斜面を登り詰めたところに鹿の湯がある。  元湯はむかしながらのひなびた雰囲気の湯治場で、小規模の旅館や民宿が石畳の元湯通りに建ち並ぶ。民宿では自炊もできる。  鹿の湯の発見は古く、1390年前といわれている。738(天平10)年、正倉院の文書のなかに那須...

那須高原八幡のツツジ群落の写真

那須高原八幡のツツジ群落 (栃木県 那須町 )

標高1,000m前後の八幡のつつじ園地には、毎年5月中旬から下旬にかけて、約23万m2の園内一面、約20万本のヤマツツジやレンゲツツジが咲き誇る。園内は木道が整備されていて、ゆっくりとツツジの花を観賞できるようになっている。  この地域にツツジが大群落となったのは、明治時代から昭和初期まで、馬の放牧地であったことによ...

那須岳(茶臼岳)の写真

那須岳(茶臼岳) (栃木県 那須町 / 栃木県 那須町 / 福島県 西郷村 )

広大な関東平野の北端に関東と東北とを分けるように連なるのが、那須火山帯に属しその名の起こりとなった那須火山群である。那須岳は、その火山群の主峰茶臼岳をさす場合と、茶臼岳とその左右に連なる三本槍岳・朝日岳・南月山・黒尾谷山など、いわゆる那須五岳をさす場合とがある。  那須火山群は新生代第三紀から第四紀にかけてできたも...

那須岳温泉群(大丸温泉、弁天温泉、北温泉)の写真

那須岳温泉群(大丸温泉、弁天温泉、北温泉) (栃木県 那須町 )

那須岳南東麓の標高1,000m前後の高原にわく温泉群。那須七湯、八湯とも呼ばれるほど温泉が豊富な地域であるが、この中でも大丸温泉、弁天温泉、北温泉は湯量が豊富であることで知られている。

殺生石(賽の河原)の写真

殺生石(賽の河原) (栃木県 那須町 )

温泉神社に隣接する殺生石園地には亜硫酸ガスや硫化水素など有毒ガスが噴出し、硫黄の香りが立ち込め草木もない荒涼とした風景が広がる、賽の河原と呼ばれる場所がある。  その園地の奥には能や謡曲の題材になり、芭蕉が「おくのほそ道」でも訪れ、九尾狐伝説にまつわる史跡の「殺生石」がある。  九尾狐伝説とは、中国・インド・日本を...

那須どうぶつ王国の写真

写真提供:那須どうぶつ王国

那須どうぶつ王国 (栃木県 那須町 )

茶臼岳の麓にある動物たちとふれあえる動物園。東京ドームの約10倍の敷地内に、約600頭の動物が飼育されている。  「王国タウン」は、ウエットランド、熱帯の森、レッサーハウス、ペンギンビレッジなど、11の動物の施設があり、カピバラ、レッサーパンダ、ゴマフアザラシなど、人気のある動物が数多くみられる。「王国ファーム」では、牧歌...

那須フラワーワールドの写真

写真提供:(株)フラワーワールド

那須フラワーワールド (栃木県 那須町 )

那須連峰を背景に、約4万m2の広大な敷地に、四季折々、約20種類の花が順次開花する。春のチューリップに始まり、ネモフィラ、アイスランドポピーと続き、初夏にはルピナスやバラ、そして秋にかけて、ケイトウやブルーサルビアなどが咲き誇る。