小山市は、栃木県の南部に位置し、栃木市、下野市、真岡市、野木町、茨城県結城市、筑西市、古河市に接する。市域は鬼怒川、田川沿岸の東部低地、中央台地、思川、巴波川沿岸の西部低地の三つに地形的に分けられる。
 国道4号と新4号バイパス、50号が通じ、JR東北新幹線のほか、東北本線(宇都宮線)と両毛線、水戸線がそれぞれ交差する交通の要地でもある。
 1155(久寿2)年に藤原秀郷の子孫小山政光が思川東岸に築いた小山城(祇園城)を中心に開け、江戸時代には小山宿、間々田宿は日光街道の宿場町、乙女は思川水運の河岸として栄えた。工業は、第二次世界大戦前から立地していた製粉、製糸、製菓のほか、戦後の高度成長時代に造成された工業団地に、自動車部品、通信機、金属、電機、建設機械及びアルミニウム精錬工場などが進出して中堅工業都市として発展し、県内では宇都宮市に次ぐ第二の工業都市となった。また、茨城県結城市と境を接し、結城紬の織りが農家の副業として行われていた。後継者育成のために紬織物技術支援センターが設立されている。
 農業では、水稲、麦、大豆のほか、レタス等の園芸作物が生産されている。
 観光資源には、国指定史跡の摩利支天塚古墳・琵琶塚古墳、同じく国指定史跡の小山氏城跡(鷲城跡・祇園城跡・中久喜城跡)のほか、奇祭として知られる間々田の蛇祭などがある。

観光資源一覧