那須湯本温泉 鹿の湯なすゆもとおんせん しかのゆ

県道17号線が貫通する那須湯本温泉と湯川で分かつ向かいが元湯で、なだらかな斜面を登り詰めたところに鹿の湯がある。
 元湯はむかしながらのひなびた雰囲気の湯治場で、小規模の旅館や民宿が石畳の元湯通りに建ち並ぶ。民宿では自炊もできる。
 鹿の湯の発見は古く、1390年前といわれている。738(天平10)年、正倉院の文書のなかに那須温泉の記録が残されている。江戸時代には、江戸在府の大名はしばしば那須温泉に湯治に出かけていた。鹿の湯は、男湯は、41度、42度、43度、44度、46度48度の6つの高温の浴槽に分かれ、女湯は48度がなく5つの浴槽になっている。
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みどころ

那須温泉発祥の地。鹿の湯の建物は河川改修のため、1941(昭和16)年に新築され、湯治場の風情が漂い、ひなびた雰囲気が歴史の長さを感じさせる。温泉は硫黄泉で白濁しており、特徴的な入浴方法も興味深い。(溝尾 良隆)
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補足情報

*温泉:泉質がよく、単純酸性硫黄温泉、酸性低張性高温泉、効能は皮ふ病・婦人病・胃腸病・血行障害、疲労回復に効く。
*鹿の湯は、狩野三郎行広というものが山狩りの際に、射損じて逃げる鹿を追って山奥に入ると、鹿は傷ついた体を温泉で癒していた。鹿によって発見されたので、鹿の湯と名付けられた。
*鹿の湯は高温であるので独特な入浴の仕方がある。
・かぶり湯:入浴前に熱めの湯を柄杓で大人はおよそ200~300回、子供は約100回ほど、後頭部にかぶる。薬分を吸収し、入浴後のめまい、吐き気を防ぐ。
・半身浴:高温で薬分が強いため、最初の1分は腰まで、次の1分は胸辺りまで身体を沈め、その後に全身を沈めると、身体への負担を軽減できる。
・入浴時間:1回に湯につかる時間は2~3分程度とし、上がって休み、また湯に浸かるを繰り返し、全体で15分間が適当である。1日に4回までとし、「湯治十日」が望ましい。
関連リンク 鹿の湯(WEBサイト)
参考文献 鹿の湯(WEBサイト)
那須温泉(那須温泉旅館協同組合)(WEBサイト)
とちぎ旅ネット(公益社団法人栃木県観光物産協会)(WEBサイト)
パンフレット「那須温泉 元湯 鹿の湯」

2022年06月現在

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