板室温泉いたむろおんせん

黒磯駅から北西に約20km、那須岳の山裾の、那珂川の支流湯川に沿う山間の温泉街である。約900年前に発見され、「下野の薬湯」として知られてきた。現在もむかしの静寂さと素朴さをとどめたたたずまいである。
付近は春の新緑、秋の紅葉で知られている。
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みどころ

古い歴史と昔ながらの情緒を残しつつ、現代アートが点在する、懐かしさと新しさが調和している湯治の里。伝統的な入浴法である「綱の湯」*に入ることができる旅館もある。(溝尾 良隆)
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補足情報

*温泉:単純泉、硫酸塩泉。37~46度。泉温が低いため、ゆっくりと浸かり身体を温めることができる。自律神経不安定症・不眠症・うつ状態に効く。 
*「綱の湯」:綱につかまり、立ったまま深めの浴槽に浸かる板室温泉独特の入浴法。胸あたりから足のつま先まで水圧がかかるので血行が良くなり、膝や腰などの関節痛に特に効果があるといわれている。