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タイプ「庭園・公園」
大通公園 ( 北海道 札幌市 )
札幌駅から南に約800m、市の中心街に位置する。大通西1丁目から西12丁目までの長さ約1.5km、幅員約60mの公園。1869(明治2)年、札幌にいた開拓判官の島義勇(しまよしたけ)が札幌を2つに分け、北を官庁街、南を住宅・商店街とする計画を立てた。その後1909(明治42)年、長岡安平(ながおかやすへい)*の設計で、逍遥*地としての形態が整...
モエレ沼公園 ( 北海道 札幌市 )
ゴミ処理場の跡地を、イサム・ノグチ*の設計で札幌市の総合公園として造成・再生したもの。札幌駅から北東に約10km、面積約190万m2、1982(昭和57)年に工事着工し、イサム・ノグチの死後も工事を続け23年かけて2005(平成17)年に完成している。 イサム・ノグチは「全体をひとつの彫刻作品とする」というコンセプトのもと、...
安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄 ( 北海道 美唄市 )
安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄は、札幌から北東へおよそ60km、石狩平野のほぼ中心の美唄市にある野外彫刻公園。JR函館本線美唄駅からバスで19分。「アルテピアッツァ」はイタリア語で「芸術広場」。 かつての炭鉱都市であった美唄市に、閉校した小学校校舎や体育館を改修し、姿をほぼそのままに残し、美唄出身の世界的彫刻家・安...
上野ファーム ( 北海道 旭川市 )
北国ならではの開花期や鮮やかな花の色など、北国の気候風土で育つ植物がつくりだす庭を「北海道ガーデン」ととらえ、四季折々に開花する宿根草を中心に整備された庭。代表的な「マザーズガーデン」「ミラーボーダー」をはじめ、「白樺の小道」「ロングボーダー」「サークルボーダー」「木の声が聞こえる庭」「射的山」など、計算されたコン...
旧岩船氏庭園 ( 北海道 函館市 )
函館市街地の東の台地にあり、湯の川温泉やトラピスチヌ修道院に近くそれぞれ約3kmの場所に位置する。現在は面積約46万m2の見晴公園として市民に親しまれている。この地は函館市の豪商岩船峯次郎*の別荘で1989(明治31)年頃から庭園として整えられていたが、1927(昭和2)年に函館市民に無料開放され、現在は函館市に移管され函...
盛美園 ( 青森県 平川市 )
弘前市近郊に位置し、津軽尾上駅より西に1kmのところにある。庭園は明治時代に作庭した1.2万m2の池泉廻遊式庭園であるが、一部は枯山水になっている。園内には明治文化の面影を残す盛美館や、御宝殿が立つ。 盛美園は武学流*の真髄を示した名園といわれ、築山庭造伝や造庭秘伝書の形式を忠実に再現したもの。清藤家*24代盛美...
旧池田氏庭園 ( 秋田県 大仙市 )
JR秋田新幹線・奥羽本線大曲駅から南東へ約4kmのところにある庭園。この庭園は旧池田家*1の邸宅に属していたもので、横手盆地北部、仙北地方の平野部のほぼ中央部に位置している。邸宅の敷地面積は約4.2万m2に及ぶ。周囲は「あきたこまち」の米作地帯で耕地整理が良くなされた水田が広がり、東に奥羽山脈、南西に鳥海山を遠望する...
南湖公園 ( 福島県 白河市 )
南湖公園は、JR東北本線白河駅の南2.5kmにある。南湖は、天明の飢饉ののち、白河藩主松平定信*が1801(享和元)年に完成させた周囲約2kmの湖で、湖畔にサクラ・カエデ・マツなどを植え、「士民共楽」という理念のもと身分を問わず親しめる場所とした。文化年間(1804~1818年)には、「関の湖」、「共楽亭」、「千代松原」など南湖十七景*...
御薬園(会津松平氏庭園) ( 福島県 会津若松市 )
鶴ケ城の北東1.3kmにある。中世に会津地方を支配していた芦名氏がこの地を霊地として別荘としたが、その後の戦乱で放置された。 会津に入部した会津松平家*初代藩主の保科正之が改めて庭園の整備を行ったといわれている。さらに2代藩主保科正経が貧民救済のため、1670(寛文10)年に園内に薬草園を設け、3代藩主松平正容が引き継ぎ、庭園...
国営ひたち海浜公園 ( 茨城県 ひたちなか市 )
ひたち海浜公園は「海と空と緑が友達 爽やか健康体験」をテーマに、公園総面積350万m2、公開開園面積約215万m2という極めて広大な国営の公園である。公園があるこの地区は、第2次世界大戦前は旧日本陸軍の用地で、戦後は米軍の射爆撃場として利用されたのち、1973(昭和48)年に返還された。1979(昭和54)年に、この...
古河公方公園(古河総合公園) ( 茨城県 古河市 )
JR東北本線古河駅より南へ約2km、渡良瀬川の東岸にある。 1972(昭和47)年に「古河公方館跡*を中心に残されている美しい自然を保存し市民のレクリエーションの場所」とするという構想案がまとまり、1975(昭和50)年、古河総合公園として、一部開園。その後、桃林*、大賀ハスの移植、御所沼の復元*や管理棟・カフェテラスなどの整備を...
偕楽園 ( 茨城県 水戸市 )
水戸駅の西方に広がる都市公園で、梅の公園としても知られ、金沢の兼六園、岡山の後楽園とともに日本三名園の一つに数えられる。本園と拡張部と合わせ、面積58万m2におよぶ広大な公園*である。本園は1842(天保13)年、徳川斉昭*が造園し、藩主1人が楽しむものではなく、領民と偕(とも)に楽しむという意味から「偕楽園」と名付...
羽生水郷公園 ( 埼玉県 羽生市 )
宝蔵寺沼と三田ヶ谷池を取り込んだ53.6haの広大な水郷公園である。 中核施設は、1983(昭和58)年に開館したさいたま水族館。県内では約90種の魚の生息が確認されているが、この水族館では、その中から展示可能な約70種を中心に、荒川をモデルとして、上流から河口域まで下るスタイルで展示している。日本の淡水魚との比較のために、世界...
所沢航空記念公園 ( 埼玉県 所沢市 )
1911(明治44)年に日本最初の飛行場が所沢に建設され、その年この地で徳川日野両大尉が初飛行に成功した。ここには、幅50m、長さ400mの滑走路と格納庫や気象観測所を備え、のちに陸軍飛行学校を創設。飛行機の研究やパイロットの訓練などを行い、1945(昭和20)年までわが国の航空技術の発展に寄与した。戦後米軍の占領下におかれたが、1982...
山下公園 ( 神奈川県 横浜市 )
横浜港に面して大桟橋入口から山下埠頭まで長さ約700mにわたって広がる、面積約7万4,000m2の臨海公園。関東大震災復興事業の一環として、被災地の瓦礫や焼土を埋め立てて長方形に整地したもので、1930(昭和5)年に開園した。臨海公園としては日本初ともいわれる。 公園の東側には氷川丸が係留されている。氷川丸は日本郵船が...
三溪園 ( 神奈川県 横浜市 )
明治時代末から大正時代にかけて製糸・生糸貿易で財をなした横浜の実業家 原三溪(本名 富太郎)氏の本邸であった日本庭園で、園内は1906(明治39)年から一般公開されている外苑と、原家が私庭として使用していた内苑とからなる。三之谷と呼ばれる谷あいに、自然の起伏を生かして造られ、その敷地面積は約17万m2。京都や鎌倉など...
箱根強羅公園 ( 神奈川県 箱根町 )
強羅公園は、1914(大正3)年に早雲山の中腹に開園された、面積約2万4,500m2の公園である。噴水を中心に斜面を利用して造られたフランス式整形庭園で、園内には桜、ツツジが多い。公園内には、白雲洞茶苑、ローズガーデン、熱帯植物館、ブーゲンビレア館、箱根クラフトハウスなどの施設がある。 白雲洞茶苑は、明治・大正・昭...
清水園 ( 新潟県 新発田市 )
1658(明暦4・万治元)年に造られた新発田藩主溝口氏の下屋敷。敷地は4,600坪と広く、庭園は草書体の別記「水」の字を描いた大池泉を中心に樹木や5つの茶室が配され近江八景をとり入れた純京風の回遊式である。 屋敷は1666(寛文6)年に建てられた寄棟造の数寄屋建築で、幕府への配慮からほとんど装飾を施していない。一角に移築された米...
貞観園 ( 新潟県 柏崎市 )
当地方の大庄屋村山家の五代当主が貞観堂を建てた頃より庭園*を本格的に造り始める。代々手を加え、九代・十代の江戸末期から明治の始めに基礎が出来上がった。八代・九代当主は京都まで出掛けて学び、幕府の庭師の指導も受け、庭園を造った。越後の豪雪地帯に都の文化を取り込んだ苔の庭園である。1937(昭和12)年に名勝としての指定を受...
兼六園 ( 石川県 金沢市 )
金沢市内小立野(こだつの)台地の西北端近くにあり、金沢城跡とは百間堀をへだてて相対している。江戸時代の代表的な林泉回遊式庭園で日本三名園*の一つ。1676(延宝4)年より5代藩主綱紀(つなのり)の時代に最初の庭(蓮池庭)が造られ、1822(文政5)年12代藩主斉広(なりなが)が竹沢御殿を建てるに際し、御殿に付属した庭の整備を行い...
玉泉園 ( 石川県 金沢市 )
兼六園の北に隣接する傾斜地を利用した上下2段の池泉回遊式庭園である。江戸初期、加賀藩士脇田直賢(わきたなおかた)*にはじまり、4代約100年かけて脇田邸に作庭されたという。下段は「水」字形の池のある本庭を中心に東庭・西庭より構成され、燈篭や飛び石が、うっそうと茂る樹林の中に配されている。上段は茶室灑雪(さいせつ)亭の露地で...
熱海梅園 ( 静岡県 熱海市 )
JR東海道本線・東海道新幹線熱海駅から西へ約2km、丹那トンネル熱海口近くのゆるやかな山間に位置し、広さは44,000m2。1886(明治19)年、横浜の豪商茂木惣兵衛の出資により造られた歴史ある梅園で、現在は熱海市が管理している。 初川の渓流をはさんで、樹齢100年を越える古木を含め、60品種・469本の梅が咲き誇り、そのなか...
日本平 ( 静岡県 静岡市 )
静岡市の中南部、駿河湾に面する丘陵が標高 307mの有度山、その山頂付近が日本平公園となっている。公園は、富士山や清水港、三保松原の眺望で知られる。公園内の山頂付近にレストランやお土産ショップと展望施設の「日本平夢テラス」*1が建ち、山頂直下の平原ゾーンには大芝生広場、富士見の散策ガーデン、茶畑*2などが広がり、平原ゾーンの...
浜名湖ガーデンパーク ( 静岡県 浜松市 )
JR東海道本線・東海道新幹線浜松駅から西に約14km、浜名湖の東岸、庄内半島の先端にある。湖畔の美しい自然の中、開放感あふれる都市公園。入場無料。 2004年に浜名湖花博の会場となった所で、56万m2の広大な園内には、緑地広場などがある「西側エリア」、水遊び広場や屋外ステージ、展望塔、体験学習館、中央芝生広場などがあ...
久屋大通公園 ( 愛知県 名古屋市 )
名古屋市の戦災復興計画で実現した二本の100m道路のうち、1本が東西に走る若宮大通、もう1本が南北に走る久屋大通である。久屋大通は、「清州越し」で整備された1辺が約100mの碁盤割がそのまま利用された。 久屋大通は、若宮大通から北方、外堀町通まで名古屋市街の中心を南北にのびる延長1.7km、平均幅員112m、片側4車線、日本では数少な...
竹林院群芳園 ( 奈良県 吉野町 )
近鉄吉野線吉野駅前の千本口駅からロープウェイに乗り、約3分の吉野山駅下車、そこから吉野山上の尾根道を約1.6km進んだところにある。寺伝によると、竹林院は聖徳太子が創建し、のちに空海が入峰の折に一宇を設け椿山寺としたと伝わる。記録に残されているものとしては、平安期の史書「扶桑略記」に「道賢(今名日藏*1)以去延喜十六(916)...
衆楽園(旧津山藩別邸庭園) ( 岡山県 津山市 )
JR津山駅の北2kmにある衆楽園は、津山藩2代藩主、森 長継(ながつぐ)が江戸時代初期の明暦年間(1655~1658年)*に築いた池泉回遊式の大名庭園である。藩の接待などに使われ、「御対面所」とも呼ばれていた。その後、森氏に代わって入封した松平氏に引き継がれ、幕末に至るまで、主として藩の別邸の庭園として使用された。1870(明治3)年...
頼久寺の庭園 ( 岡山県 高梁市 )
頼久寺は備中松山城の城下町にある、臨済宗永源寺派に属する寺院。創建は明らかではないが、足利尊氏の命により1339(暦応2)年に備中安国寺として再興される以前から存在した古刹。その後、永正年間(1504〜1521年)に備中松山城主、上野頼久が伽藍を再興し寺領を与えたことから、頼久の死後、その名を加え、天柱山安国頼久禅寺と称した。通...
後楽園 ( 岡山県 岡山市 )
旭川をはさんで岡山城の対岸にあり、水戸の偕楽園、金沢の兼六園とともに日本の名園の一つとされる。岡山藩主池田綱政が家臣の津田永忠に命じて1687(貞享4)年に着工、1700(元禄13)年に一応の完成をみた。操山(みさおやま)をはじめとする東側の山を借景とした回遊式の明るく優美な庭園で、広い芝生や池、曲水、築山などが配されている。...
琴弾公園 ( 香川県 観音寺市 )
県西部、観音寺市を代表する観光地。標高約59mの琴弾山を中心に、白砂青松が2kmほど続く有明浜に面し、約38.6haの広さを誇る。園内には琴弾八幡宮、四国霊場第68・69番札所の観音寺・神恵院、室町後期の連歌師で俳諧の祖、山崎宗鑑の旧居一夜庵*などの名所旧跡が点在している。琴弾山にはハイキング道やドライブウェイがつけられ、山頂の展望...
栗林公園 ( 香川県 高松市 )
高松駅から南へ3km、紫雲山(しうんざん)*東麓にある、面積約75haにも及ぶ広大な庭園。紫雲山を背景に6つの池と13の築山で構成され、1000本を超える手入れ松や多彩な石組を配した園内は変化に富み、歩みを進めるごとに風景が変わる「一歩一景」と称される。南庭と北庭とに分かれ、南庭は池泉回遊式大名庭園として優れた地割りや石組みを有...
名勝 天赦園 ( 愛媛県 宇和島市 )
天赦園は1866(慶応2)年 宇和島藩第7代藩主伊達宗紀(むねただ)の隠居所の庭園として建造した、11,240m2の面積を有する池泉廻遊式(ちせんかいゆうしき)庭園で、国指定名勝である。 名前は、伊達政宗が隠居後詠んだ「馬上に少年過ぎ 世は平にして白髪多し 残躯は天の赦す所 楽しまずして是を如何せん」という漢詩に由来し...
柳川藩主立花邸 御花 ( 福岡県 柳川市 )
市の中心部にある。1738(元文3)年、5代藩主立花貞俶(さだよし)が二ノ丸御殿にあった奥の機能をこの地に移したことを始まりとし、建てた別荘で、御花の名で親しまれてきた。明治時代に、伯爵となった14代寛治(ともはる)が新たに造営した立花伯爵邸が現在も当時の姿のまま残されている。 正面に立つ鹿鳴館風の洋館は、1909~10(明治4...
大濠公園 ( 福岡県 福岡市 )
福岡市のほぼ中央、福岡城跡の西に立地。黒田長政が福岡城を築城する折、城の外堀として利用した博多湾の入江を、昭和初期に県営公園としたもの。総面積約39万8,000m2のうち、半分以上の約22万6,000m2を池が占める水の公園で、池畔には柳・ツツジが植えられ、中の島には観月橋が架かり、ボートが浮かぶ。池の周辺には...
旧亀石坊庭園 ( 福岡県 添田町 )
室町時代の画僧・雪舟が、英彦山中腹の亀石坊に滞在し、1476~79(文明8~11)年の間に築いたと伝わる699m2の池泉観賞式の庭園。1928(昭和3)年に国の名勝に指定された。自然の山林を背景に巨石を配し、滝を模した石組が設けられており、複雑に入り組んだ池の形状も特徴的で美しい。
水前寺成趣園 ( 熊本県 熊本市 )
熊本市街地の南東、熊本市電水前寺公園から徒歩約4分にある。面積約73,000m2の回遊式の大名庭園で、夏目漱石*の「湧くからに流るるからに春の水」の句で知られる。 1632(寛永9)年、加藤家の改易により肥後に入国した細川家三代細川忠利*が熊本城南東の湧水地に水前寺を建立し、同地に数寄屋風の茶屋を建て「水前寺御茶屋」...
ヒゴタイ公園 ( 熊本県 産山村 )
熊本県北東部の阿蘇郡産山村、九州自動車道益城熊本空港ICから車で約1時間30分、JR豊肥本線宮地駅から車で約40分にある。 標高900mに位置し、南から西にかけて外輪山、阿蘇五岳、瀬の本高原を、東には九重連山を見晴らす。敷地面積は約15万m2で、8月中旬から9月中旬に産山村の村花であるヒゴタイが咲くほか、ハルリンドウ、カ...
仙巌園 ( 鹿児島県 鹿児島市 )
1658(万治元)年に、島津家19代光久(みつひさ)によって築かれた島津家の別邸。目の前に広がる錦江湾(きんこうわん)を池、桜島を築山に見立てた壮大な大名庭園で、敷地面積は約1万5千坪。島津家歴代に愛され、篤姫や西郷隆盛も訪れている。 28代斉彬がガス灯の実験に用いたと伝わる鶴灯籠や、琉球国王から贈られた望嶽楼(ぼうがくろ...
識名園 ( 沖縄県 那覇市 )
首里城の南、約3kmの那覇市真地(まあじ)の高台にあった琉球王家の別邸。王族の保養や、中国からの使者(冊封使)をもてなすために、1799(寛政11)年、尚温王の時代に造営された。総面積約42,000m2。「心」という形につくられた園池を中心に、御殿(母屋)・築山・果樹園・樹林と、それらを結ぶ園路からなる。池の周囲を歩きな...