上野ファームうえのふぁーむ

北国ならではの開花期や鮮やかな花の色など、北国の気候風土で育つ植物がつくりだす庭を「北海道ガーデン」ととらえ、四季折々に開花する宿根草を中心に整備された庭。代表的な「マザーズガーデン」「ミラーボーダー」をはじめ、「白樺の小道」「ロングボーダー」「サークルボーダー」「木の声が聞こえる庭」「射的山」など、計算されたコンセプトのもとで、8つのエリアごとに草花が整備されている。
 2016(平成28)年春には野草や草本類、華やかな花たちが混在する自然風庭園「ノームの庭」が整備された。米農家を営んでいた上野さん一家が長い年月をかけて造り上げてきた庭。上野ファームは脚本家の倉本聰によるテレビドラマ『風のガーデン』の舞台となったブリテッシュガーデンづくりを指導したことでも知られている。
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みどころ

もとの地形を活かした庭造りがされており、北海道らしいカラフルだが涼しげな花を楽しむことができる。宿根草が中心のため、行き過ぎた手入れ感がなく、北海道の自然地の中をめぐっているような雰囲気をもっている。花壇を通り抜けた先にある小高い丘の「射的山」からは周囲の田園風景を一望することができ、しばらくここで佇むのも良いのではないだろうか。
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補足情報

*上野ファームは、代々続く米農家だったが、1983(昭和58)年に始めたお米の個人販売をきっかけに顧客が農場に訪れるようになった。お米の生産、販売だけでなく、目で見ても魅力ある農場にしたいという思いから、田んぼのあぜ道に色鮮やかなルピナスを植え、徐々にガーデニングに興味を持つようになり、庭づくりがスタートした。2001(平成13)年から庭を無料で公開するオープンガーデンを開始したところ、市内にとどまらず北海道外からも見学者が訪れるようになった。その後、さらにゆっくりとくつろげるように、2008(平成20)年には古い納屋をカフェに改装し、現在の上野ファームができあがった。現在はガーデンのみ有料。
*北海道ガーデン街道は、北海道ならではの気候や景観を生かし、個性的で、力に溢れた庭づくり・景観を展開する北海道を代表する8つの観光庭園が集中する、北海道の中央部、大雪(上川町)~富良野~十勝にかけて南北に走る全長約250kmの観光ルート。2009(平成21)年に北海道ガーデン街道と名付けられた