国立科学博物館附属自然教育園
国立科学博物館に付属する自然緑地で、JR目黒駅から徒歩9分の目黒通り沿いに位置する。
東京23区内で自然林が残っている20万m2の緑地で、明治神宮外苑や上野恩賜公園、代々木公園のような50万m2を越える規模ではないが、日比谷公園(16万m2)や浜離宮公園(25万m2)とほぼ同規模である。
この地は室町時代に白金長者と呼ばれた柳下上総介(やぎしたかずさのすけ)の館があったとされ、その時代に築かれたと推察される土塁も残っている。江戸時代には高松藩主松平頼重の下屋敷、明治時代に陸軍・海軍の火薬庫、大正時代には白金御料地になるといった沿革を経て、1949(昭和24)年に国立自然教育園として公開された。1962(昭和37)年から国立科学博物館付属となっている。
古くから豪族の館や大名屋敷などに利用されていた土地で、自然林がほぼ残されており、「旧白金御料地」*として園内全域が天然記念物および史跡に指定されている。大正時代にはモミ、スギ、マツといった針葉樹が林を形成していたが、明治神宮造営のための大規模な移植や、近接道路からの大気汚染などにより、現在は常緑広葉樹が主体の森に遷移が進んでいる。
東京23区内で自然林が残っている20万m2の緑地で、明治神宮外苑や上野恩賜公園、代々木公園のような50万m2を越える規模ではないが、日比谷公園(16万m2)や浜離宮公園(25万m2)とほぼ同規模である。
この地は室町時代に白金長者と呼ばれた柳下上総介(やぎしたかずさのすけ)の館があったとされ、その時代に築かれたと推察される土塁も残っている。江戸時代には高松藩主松平頼重の下屋敷、明治時代に陸軍・海軍の火薬庫、大正時代には白金御料地になるといった沿革を経て、1949(昭和24)年に国立自然教育園として公開された。1962(昭和37)年から国立科学博物館付属となっている。
古くから豪族の館や大名屋敷などに利用されていた土地で、自然林がほぼ残されており、「旧白金御料地」*として園内全域が天然記念物および史跡に指定されている。大正時代にはモミ、スギ、マツといった針葉樹が林を形成していたが、明治神宮造営のための大規模な移植や、近接道路からの大気汚染などにより、現在は常緑広葉樹が主体の森に遷移が進んでいる。

みどころ
東京都内の公園はほとんどが人工的な花壇・芝生広場・スポーツ施設などが配置された開放的空間であるのに対して、ここは樹林に覆われた閉鎖的な林内空間となっている。多少、周囲からの喧噪は入るものの、廻りの高層建築物が全く視界に入らないため、リラックスして森林浴やバードウォッチングを楽しむことができる。
シイ、マツなどの常緑樹、コナラ、ケヤキなどの落葉樹林に囲まれて、中心部には草原・湿地・池があり、カタクリ・ニリンソウ・ヤマユリなどの野草、ホタル・トンボ・メダカ・ヘビなど、これまで1,473種の植物、2,130種の昆虫、約130種の鳥類が観察されている。武蔵野植物園として保存・整備されているところは武蔵野の草地や雑木林、水生植物園では池や湿地の植物とアオサギ・カワセミなどの野鳥、路傍植物園では山野の道ばたに多く見られる野草類の観察ができる。
各所に、樹木の解説や植生の遷移の説明がある他、教育管理棟には各種展示と休憩スペースがある。また、日曜日には11時から季節に応じた自然観察や生態学をテーマとした解説がある。
なお、自然保護のために同時入場を300人までに制限しているため、ゆったりとした利用ができる。また、自然教育園に隣接して、同じ御料地を分割された旧朝香宮邸とその庭園が「東京都庭園美術館」として公開されているので、日程に余裕がある場合は併せて見学をしてみると良い。
シイ、マツなどの常緑樹、コナラ、ケヤキなどの落葉樹林に囲まれて、中心部には草原・湿地・池があり、カタクリ・ニリンソウ・ヤマユリなどの野草、ホタル・トンボ・メダカ・ヘビなど、これまで1,473種の植物、2,130種の昆虫、約130種の鳥類が観察されている。武蔵野植物園として保存・整備されているところは武蔵野の草地や雑木林、水生植物園では池や湿地の植物とアオサギ・カワセミなどの野鳥、路傍植物園では山野の道ばたに多く見られる野草類の観察ができる。
各所に、樹木の解説や植生の遷移の説明がある他、教育管理棟には各種展示と休憩スペースがある。また、日曜日には11時から季節に応じた自然観察や生態学をテーマとした解説がある。
なお、自然保護のために同時入場を300人までに制限しているため、ゆったりとした利用ができる。また、自然教育園に隣接して、同じ御料地を分割された旧朝香宮邸とその庭園が「東京都庭園美術館」として公開されているので、日程に余裕がある場合は併せて見学をしてみると良い。

補足情報
*旧白金御料地:縄文土器や弥生土器・近世の遺物が発見されたことで、園内は「旧白金御料地遺跡」として埋蔵文化財包蔵地化されている。
関連リンク | 国立科学博物館付属自然教育園(国立科学博物館)(WEBサイト) |
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参考文献 |
国立科学博物館付属自然教育園(国立科学博物館)(WEBサイト) 「全国博物館総覧」日本博物館協会編 ぎょうせい |
2025年06月現在
※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。