琴弾公園ことひきこうえん

県西部、観音寺市を代表する観光地。標高約59mの琴弾山を中心に、白砂青松が2kmほど続く有明浜に面し、約38.6haの広さを誇る。園内には琴弾八幡宮、四国霊場第68・69番札所の観音寺・神恵院、室町後期の連歌師で俳諧の祖、山崎宗鑑の旧居一夜庵*などの名所旧跡が点在している。琴弾山にはハイキング道やドライブウェイがつけられ、山頂の展望台からは、銭形砂絵*を眼下に、美しい瀬戸内海の風景を堪能できる。遠浅の有明浜は初夏は潮干狩り、夏は海水浴客で賑わい、おだやかな燧灘に沈む夕日も美しい。桜、つつじ、椿など四季折々の花も楽しむことができる。
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みどころ

観音寺市のシンボル、巨大な寛永通宝の銭形砂絵は地上では楕円形をしているが、展望台から見て円形となるように作られているという。この砂絵を見れば健康で長生きし、お金にも不自由しないと言われ、近年は金運のパワースポットとしても人気を集めている。夕刻からは銭型砂絵がライトアップされ、沖の伊吹島*の島影、瀬戸内海に沈む夕日が織りなす幻想的な風景を堪能することができる。銭形砂絵の化粧なおしである「砂ざらえ」は、春・秋2回行われ、ボランティアで参加することができる。
 市街地から3連のアーチが美しい三架橋を渡ったところが公園の入口で、琴弾八幡宮の大鳥居がある。この神社の秋の大祭(10月第3土日)は3トン級の巨大な「ちょうさ」が奉納されることで有名。(勝田 真由美)
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補足情報

*一夜庵:宗鑑が来客の一夜以上の滞在を許さず、「上はたち・中はひぐらし・下は夜まで・一夜泊りは下々の下の客」と詠んだことによると伝えられる。
*銭形:「寛永通宝」を砂で築いたもので、東西122m、南北90m、周囲345mの楕円形。1633(寛永10)年丸亀藩主生駒氏の巡視歓迎のために一夜で作り上げたと伝えられる。観音寺市以外では入手困難な名物「観音寺まんじゅう」の表面にも銭形の焼き印が押されている。
*伊吹島:観音寺港沖約10kmにある香川県最西端の島。讃岐うどんのだしにも使われるいりこ(煮干)の産地として知られる。
関連リンク 観音寺市(WEBサイト)
参考文献 観音寺市(WEBサイト)
うどん県旅ネット(公益社団法人香川県観光協会)(WEBサイト)
観音寺市観光協会観光ガイド(観音寺市観光協会)(WEBサイト)
『香川県の歴史散歩』山川出版社

2022年11月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。