鳥取県立とっとり花回廊とっとりけんりつとっとりはなかいろう

とっとり花回廊は鳥取県西伯郡南部町(一部、伯耆町)に位置するフラワーパークであり、山陰本線米子駅からシャトルバスで25分、米子自動車道溝口ICから10分の位置にある。総面積は0.5km2、花をテーマとした単一の園地*としては日本最大級である。花回廊という名前のとおり、全長1kmの屋根付きのサークル状の遊歩道があり、雨天時でも、高齢者、障碍者でも快適に花を眺めることができるユニバーサルデザインである。
 中央には直径50m、高さ21mのフラワードーム(大温室)があり、熱帯植物、及び洋蘭やハイビスカスが常時咲き誇っている。この大温室以外にもユリを1年中展示する東館(ゆりの館)、ジャングル植物を立体的に見せる南館(ジャングルドーム)が屋内展示場である。
 展示している樹木・草花は年間400品種、200万本におよび、一年生で植え替えが必要な花壇の面積としては日本最大級である。春はチューリップ、アイスランドポピー、5月ごろから夏にかけてはバラやユリ、秋はコスモスやサルビア、そして冬にはサザンカ、ビオラ、パンジーなどの花を開花調節して一年中楽しめる。また、メインフラワーのユリは日本の原種15種類を網羅している。
#

みどころ

回廊の内側には個々にテーマを持った花壇が配置されている。左右対称で幾何学模様の花壇を配したヨーロッパ風の庭園をテーマとしたヨーロピアンガーデン、90種類のハーブを敷き詰めたハーブガーデン、水上花壇や霧が噴き出る花壇、公園ではなく自分の庭のように成長を楽しめるグレイスガーデンなどが見どころである。また、花の谷ゾーンは小渓流と木々に囲まれた谷間となっており、姉妹公園となっているオランダキューケンホフ公園にちなんでオランダの風景、チューリップのある風景が演出されている。
 また回廊の北側にある花の丘は10,000m2に達する広大な花畑であり、この公園のなかで最も広がりを感じることができる展望ポイントである。春はパンジーやポピー系、夏はマリーゴールド系、秋はサルビアに四季折々に異なる色彩の丘となる。このような草花だけでなく樹木では桜の広場、ふるさとの古径、芝生広場など、散策やピクニック、花見など多様な楽しみ方ができる園地となっている。
 そしてこれらの園地に共通する魅力は大山が常に借景として入るようになっていることである。
#

補足情報

*全国で花を中心として構成されている園地は、フラワーパークかごしま:370,000m2、はままつフラワーパーク:300,000m2、ぐんまフラワーパーク:180,000m2、あしかがフラワーパーク:90,000m2、国営木曽三川公園フラワーパーク江南:130,000m2(国営公園全体では2.58km2)、いばらぎフラワーパーク:120,000m2(他に180,000m2の森林園地)など。他に遊園地やプール、果樹園等が複合されているものでは神戸フルーツ・フラワーパーク:1km2がある。
関連リンク 一般財団法人 鳥取県観光事業団(WEBサイト)
参考文献 一般財団法人 鳥取県観光事業団(WEBサイト)

2024年06月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。

あわせて行きたい