旧亀石坊庭園きゅうかめいしぼうていえん

室町時代の画僧・雪舟が、英彦山中腹の亀石坊に滞在し、1476~79(文明8~11)年の間に築いたと伝わる699m2の池泉観賞式の庭園。1928(昭和3)年に国の名勝に指定された。自然の山林を背景に巨石を配し、滝を模した石組が設けられており、複雑に入り組んだ池の形状も特徴的で美しい。
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みどころ

僧侶や山伏の修行地として栄えた英彦山。中国から帰国した雪舟は、帰国後数年滞在したとされる。その間にいくつかの庭や館などを手がけたとも言われる。
 広大な敷地、傾斜した自然の地形を利用して築山を作り石を配した庭は、のびやかで見ていて気持ちがいい。おすすめは新緑や紅葉時期。周囲の自然との調和が美しい。冬は英彦山までの道路は路面凍結することもあるため、運転には細心の注意が必要だが、雪が薄く降り積もった庭園の風景もまた風情がある。