久屋大通公園ひさやおおどおりこうえん

名古屋市の戦災復興計画で実現した二本の100m道路のうち、1本が東西に走る若宮大通、もう1本が南北に走る久屋大通である。久屋大通は、「清州越し」で整備された1辺が約100mの碁盤割がそのまま利用された。
 久屋大通は、若宮大通から北方、外堀町通まで名古屋市街の中心を南北にのびる延長1.7km、平均幅員112m、片側4車線、日本では数少ない防災機能も考慮された、中央分離帯に都市公園区域を含む道路である。中央の幅広い分離帯を利用して、緑と樹木、四季の花咲く広場が公園として帯状につづく。公園中央付近には中部電力MIRAI TOWER(旧・名古屋テレビ塔)*と、桜通りをまたぐ延長83.5mの吊橋セントラルブリッジがある。
 大通公園は近年大きく変貌。南から北に向かうと、まず2014(平成26)年、南部地区で久屋大通庭園フラリエ*(旧ランの館)が、花や緑、水辺などを楽しめる6つのテーマガーデンで新装となり登場した。光の広場、エディオン久屋広場、エンゼル広場を通り、そして旧噴水バスターミナルは、2020(令和2)年にコルク舗装のトラックや人工芝のオープンスペースを活用したスポーツイベントなどができるミツコシマエヒロバス(現:サカエ ヒロバス)として整備された。北部地区では、同じく2020(令和2)年に、公園の北エリア・名古屋テレビ塔(現・中部電力MIRAI TOWER)エリアが、愛称名Hisaya-odori Park(ヒサヤオオドオリパーク)としてPark-PFI事業により整備され、同時に公園と店舗が出店する商業施設が一体となった「ヒサヤオオドオリパーク」が誕生した。こうして、4つのゾーンと5つのヒロバ*ができあがった。
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みどころ

長さでは札幌大通り公園(長さ1.5km)より久屋大通公園のほうが長い。公共空間として市民の憩いの場であったが、近年のリニューアルにより、いっそう魅力ある公園になった。旅行者にもゆっくりと散策をしたり、買い物や昼・夕食を楽しんでもらいたい。
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補足情報

*中部電力MIRAI TOWER(旧・名古屋テレビ塔):久屋大通公園の中心、銀色の姿を見せてそびえ立つ近代都市名古屋のシンボルである。1954(昭和29)年、日本で最初の試みである、電波塔と展望台との機能を合わせもつ集約鉄塔として建設され、2022年12月12日に全国のタワーで初めて、国の重要文化財に指定された。高さは180mで、地上100mにある屋外展望台(スカイバルコニー)からの眺めはすばらしく、眼下に広がる名古屋市街を一望、天気がよければ、三河湾や知多半島・木曽御嶽山・中央アルプスまで見渡せる。夜は大都会の夜景が美しい。
*フラリエ:ふらり+フラワー+アトリエの造語。
*4つのゾーンと5つのヒロバ:北から南へ、ゾーン1 ケヤキヒロバ・シバフヒロバ。ゾーン2 緑豊かな小道と小道沿いにレストランやテラス付きのカフェが並ぶ。中部電力MIRAI TOWERを挟んで、ゾーン3 テレビトーヒロバ、ゾーン4 ミズベヒロバ・メディアヒロバとなる。