白沙村荘 橋本関雪記念館
市バス銀閣寺前からすぐ、または市バス銀閣寺道から東へ徒歩3分、銀閣寺の西方に位置する。大正~昭和初期の京都画壇で活躍した日本画家、橋本関雪(かんせつ)*の邸宅であり、国の名勝に指定されている。敷地内には関雪の作品を展示する美術館も併設されている。
建物、庭園とも基本設計は関雪が手がけた。1916(大正5)年に居宅が完成した以後も拡張を重ね、関雪は亡くなる直前まで30年間にわたって庭に手を入れ続けたという。
約1万m2の敷地内に居宅、日本画の制作を行っていた50畳敷の大画室「存古楼(ぞんころう)」、茶室、重要文化財の地蔵菩薩立像を安置する持仏堂などがある。池泉回遊式庭園は約7,400m2。東山の如意ヶ岳(大文字山)を借景とし、大小の池の周りに建物が散在。また庭の随所に関雪が収集した平安~鎌倉期の石仏・石塔などの石造美術品が置かれている。2014(平成26)年に新たに増築された美術館*には、関雪の作品やスケッチ・下絵のほか、企画により関雪が収集したギリシャ・ローマの古陶器、中国・日本の文人画なども展示する。
建物、庭園とも基本設計は関雪が手がけた。1916(大正5)年に居宅が完成した以後も拡張を重ね、関雪は亡くなる直前まで30年間にわたって庭に手を入れ続けたという。
約1万m2の敷地内に居宅、日本画の制作を行っていた50畳敷の大画室「存古楼(ぞんころう)」、茶室、重要文化財の地蔵菩薩立像を安置する持仏堂などがある。池泉回遊式庭園は約7,400m2。東山の如意ヶ岳(大文字山)を借景とし、大小の池の周りに建物が散在。また庭の随所に関雪が収集した平安~鎌倉期の石仏・石塔などの石造美術品が置かれている。2014(平成26)年に新たに増築された美術館*には、関雪の作品やスケッチ・下絵のほか、企画により関雪が収集したギリシャ・ローマの古陶器、中国・日本の文人画なども展示する。

みどころ
関雪が30年間にわたって造営を続けた庭園は、3つの池や建物がバランスよく配置され、いたる所で貴重な石造美術品を見ることができる。また、サクラやモミジが植えられており、開花期や紅葉シーズンはことのほか風情がある。美術館の2階テラスからは、その庭園を見渡せ、借景の大文字山も近くに見ることができて美しい。

補足情報
*橋本関雪:1883~1945年。日本画家。神戸市の生まれ。竹内楓鳳に師事し、初期文展で活躍。大正~昭和初期の京都画壇の中心人物となった。作風は新古典主義に分類される。帝国美術院会員、帝室技芸員。代表作に「琵琶行」(白沙村荘橋本関雪記念館蔵)、「木蘭」(同)、玄猿(東京藝術大学蔵)など。
*美術館:関雪は晩年に自身の作品と収集品の展示施設を構想。1938(昭和13)年に計画を発表し、建設が進められたが、1945(昭和20)年に関雪が急逝したことで中断していた。その構想が受け継がれ、計画発表から76年の歳月を経た2014(平成26)年に新たな美術展示施設が増築された。
*美術館:関雪は晩年に自身の作品と収集品の展示施設を構想。1938(昭和13)年に計画を発表し、建設が進められたが、1945(昭和20)年に関雪が急逝したことで中断していた。その構想が受け継がれ、計画発表から76年の歳月を経た2014(平成26)年に新たな美術展示施設が増築された。
関連リンク | 白沙村荘橋本関雪記念館(WEBサイト) |
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参考文献 |
白沙村荘橋本関雪記念館(WEBサイト) 財団法人京都市都市緑化協会(WEBサイト) 「全国博物館総覧」ぎょうせい 「京都ミュージアム探訪」京都市内博物館施設連絡協議会 「京都府の歴史散歩 中」山川出版社 |
2025年05月現在
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