国営昭和記念公園こくえいこうえんしょうわきねんこうえん

東京都心部から西へ約35kmの距離にあり、北に狭山丘陵、南に多摩丘陵をひかえた武蔵野台地の一角に位置する。公園の有料区には5つのゲートがあり、そのうち西立川ゲートはJR西立川駅公園口より約徒歩2分。
 昭和天皇御在位50年記念事業の一環として、1983(昭和58)年に昭和記念公園として開業した。現在も整備中の都市公園で、約180万m2の広大な敷地のうち、開業時は「みんなの原っぱ」、「花木園」など70万m2であったが、現在は約169万m2が公開されている。開業以降、水鳥の池や日本庭園、花の丘などがオープンし、現在ではサイクリングコースやボート場、バードサンクチュアリーなどの遊戯施設のほか、クロッケーやローンボールズなどのスポーツ設備も整っている。夏の花火大会の他、観察ツアーやクラフト教室などのワークショップを含め、多彩な行事も開催されている。
 広い園内の移動手段として、汽車型のパークトレインや自転車のレンタルなども用意されている。
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みどころ

1日中楽しめる公園である。春から秋の花のシーズンには、園内の各所に様々な花の広場が用意される。ポピーやネモフィラ、ヒマワリ、コスモスなどが一面に咲き誇る花畑や、サクラとナノハナ、チューリップとムスカリなど、複数の花の組み合わせに工夫を凝らした花畑など、見飽きることがない。また、地形の凹凸や渓流や池などの水面を利用して群落する花々を美しく見せるなど、進化した造園技術にも驚かされる。
 子供たちにとっては「こどもの森」でのトランポリンや巨大なハンモックなど、遊び場も多彩だ。
 園内中央部、みんなの原っぱの芝生広場(約102,000m2)の中央で、ひときわ目を引くのは高さ20m以上の大ケヤキだ。このケヤキは公園整備前からあった大木で、公園設計の際、このケヤキを中心とした広場を造る計画が持ち上がったため、シンボルツリーとして移植せずにそのまま活用された。公園整備後もその成長ぶりは目覚ましく、存在感はいっそう高まり、現在では昭和記念公園を代表する景観となっている。みんなの原っぱではスポーツをしたり、木陰で一日のんびりしたり、あるいはこの原っぱにある3つの花畑では季節ごとに異なる様々な花を鑑賞することもできる。
関連リンク 国営昭和記念公園(WEBサイト)
参考文献 国営昭和記念公園(WEBサイト)
国土交通省 関東地方整備局 国営昭和記念公園事務所(WEBサイト)

2025年06月現在

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