ヒゴタイ公園ひごたいこうえん

熊本県北東部の阿蘇郡産山村、九州自動車道益城熊本空港ICから車で約1時間30分、JR豊肥本線宮地駅から車で約40分にある。
 標高900mに位置し、南から西にかけて外輪山、阿蘇五岳、瀬の本高原を、東には九重連山を見晴らす。敷地面積は約15万m2で、8月中旬から9月中旬に産山村の村花であるヒゴタイが咲くほか、ハルリンドウ、カワラナデシコ、オミナエシ、コスモスなど、春から秋に四季折々の花が咲く。
 ヒゴタイはキク科の多年草で、まっすぐ伸びた高さ1mほどの茎の先に瑠璃色の小さな筒状の花が集まり、花径5センチほどのボールのような花を咲かせる。現在は絶滅危惧種II類に指定され、採取が禁止されている。
 公園の一角にヒコダイ公園キャンプ村がある。広大な敷地内にロッジ村、テント村、デイキャンプ、フリーサイトが備わり、遊歩道の散策や河川プールでの遊泳ができる。
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みどころ

ヒゴタイは漢字で「肥後躰」とも書かれ、阿蘇の草原に咲くものがよく知られる。すっと伸びた細い茎に青紫色の丸い花をいくつもつけて、ゆらゆらと風に揺れるヒゴタイ。夏から初秋の公園にはヒゴタイ、オミナエシ、ナデシコ、コスモスが色とりどりに咲き揃う。ヒゴタイ公園は眺望が開け、正面に阿蘇五岳が一望できる。季節ごとに咲き誇る草花と阿蘇五岳との共演は、格好の被写体となる。