鹿児島県は、九州の南端にあり、総面積は約9,187 km2で、薩摩半島、大隅半島の二つの半島と多くの離島からなっている。全国でも有数の離島県で、南北は約590km、東西は約272kmに及ぶ。19市20町4村から構成され、県庁所在地は鹿児島市である。
 県名は県庁所在地の名称に由来する。古くは桜島のことを鹿児島と呼んでいたという。鹿児島そのものの名の由来は、野生の鹿の子が多く生息していたからとか、火山を意味するカグという言葉からとか、多くの水夫(かこ)が住んでいたからとか、様々な説がある。
 鹿児島県は、小さな山脈や河川がとても多く、平野部は限られている。2,643kmに及ぶ変化に冨んだ海岸線があることが大きな特徴となっている。県全土が火山灰堆積物に覆われており、約半分は軽くて灰色の火山灰のシラス台地である。
 気候は、温帯と亜熱帯にまたがるが、九州最高峰の山がそびえる屋久島には冷温帯の一面も存在する。
 鹿児島県は、広大な県土の中に、美しい自然環境が織りなす四季折々の景観、特色ある島々、奥深い歴史を感じさせる名所、良質で豊かな温泉など、魅力ある観光資源を豊富に有している。1993(平成5)年5月には「屋久島」が世界自然遺産に、2015(平成27)年7月には「明治日本の産業革命遺産」が世界文化遺産に登録されている。

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