知覧の茶畑ちらんのちゃばたけ

薩摩の小京都といわれる知覧町は、薩摩半島中南部に南北に長い町域をもち、南は海に面している。
 ここは日本有数の茶の産地として有名で、黒色火山灰土壌の台地で茶の栽培が始まったのは明治初期。低木の茶なら台風の影響が少ないと考え、紅茶品種の栽培から始まり、その後、緑茶品種に変えて生産量が増加した。茶葉を刈る大型機械の導入により生産量がさらに伸び、今では知覧町のある南九州市は、市町村単位で日本一の茶の生産量を誇っている。水はけがよく肥沃な土壌と、温暖な気候、豊富な日照が、おいしい茶を生み出している。
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みどころ

こんもりとした緑色の畝が何本もまっすぐに延びる茶畑。その向こうに、青い海と、地元で薩摩富士とよばれる開聞岳が見える。塗木(ぬるき)集落にある高塚丘(茶ばっけん丘)からの眺めは特に美しい。