鹿児島南部に位置する奄美群島は、鹿児島市の南西約370~560kmの範囲に広がる有人8島(大島本島、喜界島、徳之島、沖永良部島、与論島外3島)の総称。与論島は、奄美群島の最南端に位置し、1島で与論町を構成。北に沖永良部島、南に沖縄本島の北端、辺土岬を望む。
 隆起サンゴ礁からなる低平な島で、東半部には隆起堡礁が数列みられ、その周囲を取り巻くように堡礁が発達している。
 中心地区は北西部の茶花で、ここに港があり、鹿児島―那覇の大型定期船が寄港する。また茶花の東には与論空港がある。
 古くは琉球王国に属し、島津氏の琉球征服以後は奄美の一部として薩摩藩領となったが、言語、民俗などに沖縄島などとの類似がみられる。
 主産業は農業で、主にサトウキビ、カボチャが栽培されている。
 海岸は大部分が奄美群島国立公園に属する。海岸景勝地をはじめとする観光資源が豊富で、夏には観光客が多く訪れる。与論十五夜踊は国の重要無形民俗文化財に指定されている。

観光資源一覧

大金久海岸・百合ケ浜の写真

写真提供:ヨロン島観光協会

大金久海岸・百合ケ浜 (鹿児島県 与論町 )

大金久海岸は与論島最大級のビーチ。浅瀬でエメラルドグリーンの美しい海が目の前に広がる。百合ケ浜は、大金久海岸の沖合1.5kmに、中潮から大潮の干潮時に現れる砂浜。天候や潮の具合で現れる面積も形も異なる。絶好のシュノーケルポイントとして人気が高い。