甑島の断崖こしきしまのだんがい

東シナ海に浮かぶ甑島は、上甑島、中甑島、下甑島の3島が南北に連なっている。下甑島を中心に、島の西岸には断崖や奇岩が続いており、観光船で見学できる。一番古いもので約8000万年前、白亜紀から古代三紀の地層が断崖・奇岩を形成している。断崖の形から、「門口(もんぐち)」「鶴穴」「壁立」「ローソク岩」「鷹の巣」などユニークな名前が付けられている。
 特に下甑島の瀬々野浦にある高さ127mの奇岩で、島のシンボル的な存在なのが「ナポレオン岩」。明治の初めに、フランス人がこの岩を見て、「母国皇帝のナポレオンの顔にそっくりだ」と言ったことから、名付けられたという説がある。
 島では約7000万年前の恐竜の化石なども発見され、太古の地球を感じさせる貴重な場所となっている。
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みどころ

断崖クルーズは中甑港から出る「観光船かのこ」で。クルーズ船は断崖の近くまで行くので、真っ青な海の中から断崖や奇岩がいくつもそびえ立っているさまを下から見上げると、さらに大迫力を体感できる。
 ダイビングや釣りの人気スポットでもある。ウミネコの繁殖地の鹿島断崖もある。