曽木の滝そぎのたき

幅210m、高さ12mの壮大なスケールを誇る滝。二度の火山の噴火によって火砕流が堆積。そこに湖ができ、川内川の浸食によって湖の端が削られてできたといわれている。
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みどころ

変化に富んだ巨岩が川一面に広がり、千畳岩を削るように落下していく水流と轟音は豪快だ。
 一帯は自然公園になっていて、さまざまなイベントが開催されている。春はサクラやツツジ、秋は紅葉が美しい。11月下旬にはもみじ祭りが開催され、滝のライトアップが行われ、幻想的な風景が広がる。遊歩道が完備されているので、四季折々の景色を楽しみながらの周辺散策が楽しい。
 公園内に、曽木の滝から1.5km下流にある明治時代の遺構、曽木発電所跡(国指定登録有形文化財)*についての展示室があるので立ち寄りたい。
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補足情報

*曽木発電所:1909(明治42)年に竣工した当時国内最大級の発電所。創始者は近代化学工業の父といわれ、経済人としても活躍した野口 遵(のぐち したがう)。1965(昭和40)年に鶴田ダムの完成とともに水没、現在では渇水期の5~9月にレンガ造りの建物が姿を現す。