永田岳ながただけ

九州一の宮之浦岳(1,936m)の北西に聳える、九州第二の高さを誇る標高1,886mの山。女性的な宮之浦岳とは対照的に花崗岩が露出した男性的な山容で、特に西側は岩壁で、深く永田川源流に落ち込んでいる。ローソク岩など切り立った岩峰が特徴で、南西側の大川(おおこ)源流には、屋久杉原生林や鹿之沢湿原が広がっている。新日本百名山のひとつ。山頂からは屋久島の荒々しい山々を望める。永田集落の岳参り*の山でもある。
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みどころ

島の中央部に急峻な山々が連なる屋久島では、人の住む海岸沿いの集落から見える1,000m級の山々を「前岳」、奥に隠れて見えない中央部の山々を「奥岳」とよんでいる。中央部にある屋久島の奥岳のなかで数少ない集落(永田)から山頂を望むことができるのが永田岳。山頂西側には、ロウソクの形をしたローソク岩とよばれる岩峰が聳え、そのダイナミックな景観に圧倒される。なかでも5月下旬から6月上旬のヤクシマシャクナゲの開花期に、永田歩道縦走路から眺めるローソク岩の風景は見事。
 日帰りでの登山は不可。ある程度の装備と体力が必要だが、登山愛好者の憧れの魅力的な山である。宮之浦岳の山頂からも、永田岳の雄姿が望める。
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補足情報

*岳参り:山を神様と仰ぐ屋久島の人々が、春と秋の年2回、集落の山神様をお参りする伝統行事。