鹿児島県伊佐市は、鹿児島県・宮崎県・熊本県の県境に位置する、県本土最北の市である。周囲を九州山地に囲まれた盆地を形成しており、平地の中央部を川内川とその支流が流れ、これらの水系を中心として広大な水田がひらけている。
 国道267号線、268号線、447号線が通る。
 川内川沿いの低地は県内屈指の良質米、伊佐米の産地として知られ、焼酎の製造も盛んである。他にタバコ、ネギ、サツマイモなどの栽培や和牛の飼育も行われている。
 南東部に良質の金を産する菱刈鉱山がある。祁答院家住宅(けどういんけじゅうたく)、八幡神社本殿、箱崎神社本殿は国の重要文化財、川内川のチスジノリ発生地は国の天然記念物に指定されている。南部に曽木の滝があり、川内川流域県立自然公園に属する。

観光資源一覧

曽木の滝の写真

写真提供:伊佐市曽木の滝観光案内所

曽木の滝 (鹿児島県 伊佐市 )

幅210m、高さ12mの壮大なスケールを誇る滝。二度の火山の噴火によって火砕流が堆積。そこに湖ができ、川内川の浸食によって湖の端が削られてできたといわれている。

忠元公園のサクラの写真

写真提供:公益社団法人 鹿児島県観光連盟

忠元公園のサクラ (鹿児島県 伊佐市 )

小高い丘にある忠元公園の敷地を囲むように、約700本のサクラが植えられている。この公園には芝生広場、展望台、チビッコ広場、遊歩道が整備されており、市民の憩いの場となっている。3月下旬から4月上旬にかけてサクラが満開になるころには、千数百個の提灯が灯り、夜桜見物の花見客でにぎわう。  公園内には島津家随一の武将、新納忠元(...