十島村は、鹿児島県南部、トカラ列島の口之島、中之島、諏訪之瀬島、平島、臥蛇島、悪石島、小宝島、宝島からなる村。
 もとは十島村として上三島と下七島 を合せた河辺十島を村域としたが、第二次世界大戦後、北緯30度以南の島々がアメリカ軍政下に置かれたのに伴い、上三島と分断された。1952(昭和27)年、日本に復帰して、下七島で十島村となった。村役場は鹿児島市にある。鹿児島からの船が各島を結んでいる。
 口之島から悪石島までの各島は、火山特有の地形であり、周囲は断崖絶壁に覆われ起伏が激しく平坦地が少ない地形。小宝島・宝島の各島は、珊瑚礁が隆起した島であり、山も低く比較的に平坦地も多くある。
 トカラ列島は、霧島・屋久島火山帯に属しており、中之島の御岳及び諏訪之瀬島の御岳は現在でも噴煙を上げ、活動する活火山である。また、口之島・中之島・諏訪之瀬島・悪石島・小宝島では温泉が自噴している。
 サツマイモ、米、ジャガイモなどを産するがほとんど自給用で、肉牛の放牧、大島紬の賃織り、港湾建設の土木工事などを収入源としている。
 トカラ列島県立自然公園に属する。悪石島の仮面神ボゼ(鹿児島県無形文化財)、中之島のトカラウマ(鹿児島県天然記念物)などが有名である。

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