藺牟田池いむたいけ

飯盛山の噴火でできた火口部に水がたまってできた火山湖で、直径約1km、周囲は約4kmの円形をしている。飯盛山をはじめとする6つの外輪山に囲まれている。最大水深は約3mと火口湖*としては浅い。湖の北西部は泥炭層が堆積し、低層湿原になっている。珍しい浮島*があり、泥炭形成植物群落*として天然記念物の指定を受けている。
 湖岸に沿って約3kmのサイクリングロードがあり、サイクリングが楽しめる。
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みどころ

春はお花見、秋は紅葉のスポットとしても人気がある。夏は花火大会などのイベントが開催され、多くの観光客でにぎわう。
 手つかずの自然の中で、バードウオッチングや昆虫採集、湿原の植物観察などが楽しめる。
  登山初心者にもおすすめなのが外輪山のトレッキング。自然遊歩道として整備されているので、 湖面に映える山影を眺めながら、自分のペースで散策してみよう。
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補足情報

*火口湖:噴火口に水をたたえてできた湖。
*浮島:池塘の緑の庇状になった部分が切断されたり、池塘底部の層がはがされて浮かんだり、あるいは浅い池塘で見られる底のつながった固定島が、水流の浸食作用によって底部が離れたりしてできる。
*泥炭形成植物群落:池が老齢湖なため冬の渇水期に浅くなり、湖岸の泥炭層に亀裂を生じ、増水期にはこれが浮島となる。この浮島にはヨシ・アンペラなどの湿原植物が群生している。