石川県
印刷するこの度の令和6年能登半島地震において、被災されました皆様に心よりお見舞い申し上げます。
石川県の掲載データにつきましては、2023年8月現在の情報となっております。現地を訪れる際は、最新の情報をご確認ください。
石川県は、本州の中央部、日本海側に位置する。面積は4,186.23km2で、11市8町の19市町から構成される。県庁所在地は金沢市。北陸地方の中心的位置を占め、東は富山、南西は福井、南東は岐阜県に接する。
南北に細長く、北半部は能登半島で日本海に突出して富山湾を東側に抱き、南端は県境の白山を主峰として北西に地形は傾斜して金沢平野で日本海に面する。能登半島は丘陵地で宝達丘陵や奥能登丘陵がある他、基部に邑知潟地溝帯あり、能登最大の水田地帯をなす。気候は日本海沿岸式の気候で、冬は曇りがちで雪の日が多いが、対馬海流の影響を受け、気温は比較的温和である。
江戸時代には加賀百万石の城下町として賑わい、加賀藩の文化奨励により京都から技術を導入した九谷焼、蒔絵、友禅等の工芸は現在に受け継がれている。1871(明治4)年の廃藩置県で複数の再編を経て1883(明治16)年に能登、加賀2国の石川県が確定し現在に至る。
農業は水稲作の他、大根、スイカなどの野菜やなし、栗等の果物栽培が行われる。また、畜産業も行われている。長い海岸線を持つ石川県は対馬暖流等により漁場に恵まれており、イワシ、アジ、サバ、カレイ、イカ、ニギスなどの他、ブリ、アワビ、ズワイガニ、ナマコを漁獲。この他、白山麓の両白山地と能登半島で林業、両白山地の陶石、能登の珪藻土の採掘、機械工業等が行われる。各種伝統工業の発達しているのも特色で、輪島塗、山中漆器、金沢漆器、九谷焼、金沢箔、加賀友禅、金沢仏壇、七尾仏壇、牛首紬、加賀繍の10品目が国の伝統的工芸品の指定を受けている。
加賀百万石の歴史や風土に培われた伝統文化、芸能を始め、白山や海岸線がおりなす自然等、変化に富む多くの観光資源がある。豊富な文化財は水準が高く、とくに金沢は加賀百万石の城下町であり、兼六園や武家屋敷をはじめ、近世の金沢藩および明治以降の文化財に富む。古代から山岳信仰で栄えた白山、大陸や出雲との関係が深く早くから開け、文化財も多い能登半島等、地域ごとの特徴ある資源がある。
加賀地区は片山津、山代、山中、粟津の加賀温泉郷や白山、手取川ダムなどがあり、冬はスキー場群としても賑わう。能登地区は、能登内浦・外浦の海岸美や名所旧跡を巡る観光客が四季を通じて訪れ、夏は海水浴客で賑わう。