ひがし茶屋街
浅野川の東側にあるひがし茶屋街は、重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、南北約130m、東西約180mの中に茶屋様式の町家が並ぶ一角だ。保存地区内にある140棟のうちおよそ3分の2が伝統的建造物で、1820(文政3)年の茶屋町創設時から明治初期に建てられたもの。そのうち約9割が2階建てで1階正面に出格子のある茶屋様式の町家だ。道の両側には今も料亭が並び、木虫籠(キムスコ)と呼ばれる繊細な格子のある2階建ての家並みからは、ときとして三味の音が聞かれ、趣深い。日露戦争の若きロシア将校捕虜と東廓の芸者の恋愛を描いた、五木寛之の「朱鷺(とき)の墓」の舞台としても知られる。また、浅野川に架かる小橋まで足を延ばすと、1830(天保元)年創業のあめ屋「俵屋」があり、古い商家の面影を伝えている。

みどころ
通りに面する間口が狭く、縦長の敷地割は、茶屋町創設時の敷地割をよく残している。格子戸と大戸、それに2階の造りが高い町家は、全国でも希少な茶屋様式。二番丁にある茶屋「志摩」は、歴史的価値が高いことから2003(平成15)年12月に国の重要文化財に指定され、一般公開されている。金沢文化を代表する茶屋街のひとつで、和の趣を感じるフォトジェニックな写真を撮影するには最適なスポット。

補足情報
*着物をレンタルした女性観光客が伝統的な町並みをバックに撮影している姿が多く見られる。また、格式ある割烹や、お洒落な町家カフェ、伝統工芸品を扱うセレクトショップなどが立ち並び、金沢らしいグルメやショッピングが楽しめる。
*金沢の文化を後世に伝える為、「金沢・浅の川園遊会」が1987(昭和62)年から界隈の住民によって行われている。現在、5月上旬に、ひがし茶屋街にて「ひがし茶屋街 越中八尾おわら流し」、7月下旬から8月上旬にかけ主計町茶屋街にて「金沢・浅の川園遊会『白糸川床』」が開催されている。
*金沢の文化を後世に伝える為、「金沢・浅の川園遊会」が1987(昭和62)年から界隈の住民によって行われている。現在、5月上旬に、ひがし茶屋街にて「ひがし茶屋街 越中八尾おわら流し」、7月下旬から8月上旬にかけ主計町茶屋街にて「金沢・浅の川園遊会『白糸川床』」が開催されている。
関連リンク | 金沢旅物語(金沢市観光協会)(WEBサイト) |
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参考文献 | 金沢旅物語(金沢市観光協会)(WEBサイト) |
2023年08月現在
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