内灘町は、石川県の中央部に位置する。手取川から運ばれた土砂が日本海の海流によって流されて堆積した狭長な内灘砂丘の町。平野、砂丘及び人工地形に大別される。金沢市、かほく市、津幡町に接する。JR北陸鉄道浅野川線が通じ、のと里山海道が海岸側を走る。
 延喜式内社の小浜神社が鎮座し、古くから沿岸や潟の漁村として発達した。加賀地方最初の石器発見地であり、わが国最北端の出土品として重要視されている弥生時代の「銅鐸」が発見されるなど、考古学上著名な場所。水田・畑地が少なく、明治20年代以降、北海道へニシン、ホタテガイ漁、三陸から山口県の海域に漁業出稼ぎをしていた。中心集落大根布の婦人の頭上運搬による魚の行商は「ネブのいただき」として金沢市民に親しまれた。
 河北潟は2/3が干拓され、野菜栽培、酪農が行われている。砂丘地ではラッキョウ、スイカ、ダイコンなどを産し、ビニル水田も開発されている。
 2001(平成13)年、河北潟放水路に内灘大橋(サンセットブリッジ内灘)が架けられた。海水浴場、スポーツ施設も多い。

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