見附島
能登半島の珠洲市の南部、鵜飼川河口一帯は、松林越しに内浦の海を望む穏やかな海岸である。その中央部に周囲約300m、高さ28mの大きな岩がそびえ立つ。市内にある式内社三社の一つである加志波良比古(かしはらひこ)神社の神(加志波良比古)が、当地に着いた際に初めて見つけた島、また弘法大師が佐渡から能登へ渡った際に最初に目についた島であることから、見附島と呼ばれるようになったという伝承がある。
この島を形成している黄白色の地層は、能登半島北東域に散在する新第三紀中新世後期の飯塚珪藻泥岩と呼ばれる堆積岩の一種で、頂には照葉樹林が茂っており、先端部分が突き出たその独特の見た目から「軍艦島」とも呼ばれている。
以前は見附島の隣に「小島」と呼ばれる岩があり、見附島とともに信仰されていたが、波による浸食を経て、2019(令和元)年10月の台風19号の強風と高波の影響により失われた。
この島を形成している黄白色の地層は、能登半島北東域に散在する新第三紀中新世後期の飯塚珪藻泥岩と呼ばれる堆積岩の一種で、頂には照葉樹林が茂っており、先端部分が突き出たその独特の見た目から「軍艦島」とも呼ばれている。
以前は見附島の隣に「小島」と呼ばれる岩があり、見附島とともに信仰されていたが、波による浸食を経て、2019(令和元)年10月の台風19号の強風と高波の影響により失われた。

みどころ
駐車場に車を止めて松林を抜けると、目の前に軍艦の船首を思わせる巨大な岩が現れる。まず、その迫力ある形に威圧されるとともに、背後の海の風景と相まって感動を覚える。波打ち際には「えんむすびーち」*と書かれた門柱に鐘が吊り下げられ、鳴らすと恋が成就するといわれており、訪れたカップルが一緒に鐘を鳴らしている姿が見られることもある。
見附島は能登半島の南側・富山湾に面しており、晴れた日には海を隔てて立山連峰が見られる。また、日の出の時間に見附島の横に朝日が昇る際には、空と海がオレンジ色や紅色に変わり、大変綺麗であるとされる。なお、夕方にはライトアップされ、とても幻想的な場面を見ることができるとのことである。周辺には温泉宿泊施設などもある。
見附島へは干潮時には歩いて渡ることができるが、途中深いところもあり、バランスを崩すと海に倒れ落ちそうなので注意が必要である。また、シーカヤックツアーも楽しめるほか、夏期は周辺に海水浴場も開設される。
見附島は能登半島の南側・富山湾に面しており、晴れた日には海を隔てて立山連峰が見られる。また、日の出の時間に見附島の横に朝日が昇る際には、空と海がオレンジ色や紅色に変わり、大変綺麗であるとされる。なお、夕方にはライトアップされ、とても幻想的な場面を見ることができるとのことである。周辺には温泉宿泊施設などもある。
見附島へは干潮時には歩いて渡ることができるが、途中深いところもあり、バランスを崩すと海に倒れ落ちそうなので注意が必要である。また、シーカヤックツアーも楽しめるほか、夏期は周辺に海水浴場も開設される。

補足情報
*「えんむすびーち」:見附島から恋路海岸*までの海岸線。松林の中には、1993(平成5)年の能登沖地震の際に見附島の上から落下した樹齢千年を数える見附千年椿や、夫婦椿の恋路椿、恋路椿から人工授粉させた恋見附子宝椿が植樹されている。
*恋路海岸:その昔、助三郎と恋仲であった鍋乃に思いを寄せる恋仇の男の罠のため、助三郎は海で命を落とし、鍋乃も助三郎の後を追って海に身を投げたという悲恋伝説から、この地が恋路と呼ばれるようになった。
*恋路海岸:その昔、助三郎と恋仲であった鍋乃に思いを寄せる恋仇の男の罠のため、助三郎は海で命を落とし、鍋乃も助三郎の後を追って海に身を投げたという悲恋伝説から、この地が恋路と呼ばれるようになった。
関連リンク | 珠洲市観光サイト GO TO SUZU(珠洲市)(WEBサイト) |
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参考文献 |
珠洲市観光サイト GO TO SUZU(珠洲市)(WEBサイト) ほっと石川 旅ねっと(公益社団法人石川県観光連盟)(WEBサイト) |
2023年08月現在
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