のとじま臨海公園水族館のとじまりんかいこうえんすいぞくかん

「のとじま臨海公園」の中核施設として1982(昭和57)年7月3日に開館した石川県唯一の水族館。愛称ならびに通称は「のとじま水族館」で、公式のウェブサイトや施設案内などではこの名称が使用されている。ジンベエザメなど能登半島近海に生息、回遊してくる魚介類を中心に約500種を飼育・展示している。水族館本館のほかに、ジンベエザメ館、のと海遊回廊、ペンギンプール、トンネル水槽、イルカプール、海の自然生態館などがある。ジンベエザメが泳ぐパノラマ水槽は八角柱型で最長対角距離20m、水深6m、水量1,600tの日本海側最大規模であり、 2010年(平成22)年8月に「ジンベエザメ館 青の世界」としてオープンした。水槽の周囲には高低差を利用した観察スポットが8か所あり、上、真横、下からと、いろいろな角度から水槽内を観察することができる。また、カマイルカが頭上を泳ぎ海の中を散歩しているような体験ができるトンネル水槽(長さ22m、水量1,200t)も国内最大級とされている。そのほかにも、2018(平成30)年には回遊水槽をリニューアルしてプロジェクションマッピングを採用し、「のと海遊回廊」として能登の海をテーマとした映像との一体演出を行ったり、水槽に「観察ドーム」を2か所設け、魚群を真下から眺められるなど、展示方法にも工夫を凝らしている。
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みどころ

成長すると10mを超える世界最大の魚類であるジンベエザメは、夏から秋にかけて能登近海にまで回遊してくるといい、その飼育・展示は日本海側では唯一である。また、トンネル水槽は「イルカたちの楽園」と名付けられ、カマイルカとマダイ・メジナなどの魚との混泳が観察できる。さらに、「のと海遊回廊」の水槽にはブリやヒラマサなど能登近海に生息・回遊する魚たちを展示するとともに、天井や床には泳ぎまわる魚や揺らぐ海藻、光り輝くクラゲなど4種類の映像を常時投影している。
 イベントやショーとしては、イルカ・アシカショーやペンギンのお散歩タイム、マダイの音と光のファンタジアやイワシのビッグウエーブなどを随時行うとともに、繁忙期を除く土曜日には「水族館裏側探検隊」として、普段見ることのできない水族館の裏側を飼育員が案内する館内ツアーも行っている。そのほかにも、エサやり体験やイルカなど生きものとのふれあいもできる参加型の水族館として運営されている。
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補足情報

*のとじま水族館は2018(平成30)年にはトリップアドバイザーによる「日本の水族館ランキング」において第10位にランキングされた。
*のとじま臨海公園には、水族館のほかに海づりセンターやゴーカート場がある。海づりセンターは水族館に隣接し、沖に向かって伸びた桟橋の上から海釣りを楽しむことができる。貸し竿や釣り餌も用意されている。また、近くには「石川県能登島ガラス美術館」などもある。
関連リンク のとじま水族館(WEBサイト)
参考文献 のとじま水族館(WEBサイト)
いしかわおでかけガイド(一般財団法人石川県県民ふれあい公社)(WEBサイト)

2023年08月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。