大分県は、九州の北東部に位置し、面積6,338km2で、東西119km・南北106kmに及び、14市3町1村から構成されている。県庁所在地は大分市であり、県名は県庁所在地の郡名に由来。 古く「碩田(おほきだ)国」の名で見え、その後『豊後国風土記』に「大分郡」と見られることから、「おほきだ」が転じて「おおいた」になったと考えられる。
 「九州の屋根」と呼ばれるくじゅう山群をはじめ由布・鶴見、祖母・傾の山々が連なり、県土の約7割が林野で占められている。海岸線は、総延長758kmで、豊富な水産資源にも恵まれている。気候は海岸地帯、山岳地帯、内陸性盆地等々で多様であるが、県下全般を通じて降雨量は一般的に平地より山地に多い。
 大分県は、日本一の湧出量と源泉数を誇る別府温泉のほか、世界農業遺産の国東半島・宇佐地域や日本ジオパークの認定を受けた豊後大野市・姫島村、日本遺産に認定された「咸宜園」といった観光資源に加えて、山海の新鮮な食材にも恵まれている。

地図から探す

大分県内の資源一覧

由布院温泉の写真

由布院温泉 ( 大分県 由布市 )

すぐそばに聳える由布岳の麓、金鱗湖周辺に広がる温泉地。温泉湧出量は、別府温泉に次いで全国第2位の規模である。  別府観光の礎を築いた油屋熊八が由布院開発の祖。田園風景を生かした保養地的な開発は、そのころより続いている。宿泊施設や立ち寄り湯などは、川沿いや林間など、広いエリアの中に点在している。宿はモダンな高級旅館をは...

由布岳の写真

写真提供:由布市

由布岳 ( 大分県 由布市 )

標高1,584mの双耳峰。鶴見岳とともに別府市の背景をなすトロイデ型(鐘状)の秀峰で、豊後富士とも呼ばれている。10月下旬には潅木や草が微妙に色づき、冬は霧氷が美しい。山頂は東西2峰からなり、眺望は雄大で、初夏にはミヤマキリシマ、夏にはミヤマオダマキ、シコクフウロウなどの高山植物が花咲く。  主要な登山道は正面登山口で、車で...

湯平温泉の写真

湯平温泉 ( 大分県 由布市 )

町の南端、大分川支流の花合野川に沿った山間にある温泉。温泉街の中央に敷かれた長い石畳の道は、およそ300年前の享保年間(江戸時代)に病魔退散を祈願した工藤三助により建設されたもの。その狭い石畳の道を挟み、旅館や土産物店が立ち並び、まさに湯治場というにふさわしい雰囲気がある。弱食塩泉、60~80度。胃腸病に効能があるという。

湯布院映画祭の写真

写真提供:湯布院映画祭

湯布院映画祭 ( 大分県 由布市 )

1976(昭和51)年に始まり、2019年で44回目を数えた日本で一番古い映画祭。「日本映画のファンと日本映画の作り手が出会う場としての映画祭」がコンセプトで、実際に会期中に行われるシンポジウムでは制作サイドと参加者の意見交換や交流が生まれる場などもある。前夜祭として、由布院駅前での屋外無料上映を皮切りに映画祭はスタート。メイ...

祖母山の写真

祖母山 ( 大分県 豊後大野市 / 大分県 竹田市 / 宮崎県 高千穂町 )

大分・宮崎県境にそびえる標高1,756mの山。祖母傾山系の主峰であり、急峻な山相が特徴。火山活動によって形成された山であるため巨大な岩石が随所に見られる。ブナ・モミ・アカマツなどの原生林におおわれ、特別天然記念物に指定されているニホンカモシカや、イワナ、ムササビなどが生息する。祖母山周辺は銅や錫、マンガン、水晶など、鉱物...

普光寺磨崖仏の写真

写真提供:一般社団法人 ぶんご大野里の旅公社

普光寺磨崖仏 ( 大分県 豊後大野市 )

大野川北岸にある普光寺の境内にある磨崖仏。ひときわ目立つのが、垂直の岩壁に彫られた不動明王で、偏平な彫りだが、高さ12mもの巨像である。左右に従えているのは、左がせいたか童子、右がこんがら童子。いずれも鎌倉時代の作といわれている。この像より少し奥まった2つの岩窟にも石仏や磨崖仏があるが、剥落が著しい。  境内に植えられ...

富貴寺の写真

富貴寺 ( 大分県 豊後高田市 )

市の東部、国東半島ののどかな山里にある。六郷満山*の中で、満山を統括した本山末寺の一つで、寺伝では718(養老2)年の創建と伝える。大堂と庫裏が立つだけだが、大堂のまわりには五輪塔・笠塔婆・宝篋印塔などの石造物も残り、古刹らしい雰囲気に包まれている。  大堂は国宝指定。平安後期の建築で、平等院鳳凰堂や中尊寺金色堂などと...

田染荘の写真

写真提供:豊後高田市

田染荘 ( 大分県 豊後高田市 )

火山活動でできた円錐形の国東半島。その南部に広がる田染盆地では、743(天平15)年の墾田永年私財法の成立によって、この地を豊かな水田地帯にしようと、農民や宇佐神宮が尽力。誕生したのが、この田染荘だ。宇佐神宮の「本御荘十八箇所」とよばれる根本荘園のひとつで、最も重用視された荘園として栄えた。土地の地形をそのまま利用した、...

別府八湯の写真

別府八湯 ( 大分県 別府市 )

鶴見岳と伽藍岳の2つの火山の麓に立地する別府市。市内いたるところに多数の温泉が湧き出ている。日本一の湧出量を誇り、日本にある10の泉質のうち、7種が存在する。街中の随所から立ち昇る湯けむりも印象的な風景として知られる。別府・鉄輪・観海寺・明礬・亀川・柴石・堀田・浜脇の市内全域に点在している8カ所の温泉地を総称して、別府八...

鉄輪温泉の写真

鉄輪温泉 ( 大分県 別府市 )

市街の北西部、扇山の北東裾野にある温泉。もといわゆる地獄地帯であったのを一遍上人が埋めて開いたといわれ、湯治場として発展した。今もいたるところから蒸気が噴出して壮観であり、別府観光のハイライトである地獄もここに集中している。外湯と呼ばれる立ち寄り共同浴場も多い。  九州横断道路の入口になって以来、宿泊施設は近代化し...

姫島盆踊りの写真

写真提供:姫島村役場

姫島盆踊り ( 大分県 姫島村 )

国東半島の北、沖合6kmに浮かぶ姫島。国東半島の伊美港とフェリーで約20分で結ばれている。  姫島盆踊りは鎌倉時代の念仏踊りから派生したものとされる。毎年8月14、15日に、キツネ踊りやアヤ踊り等の伝統踊りと創作踊りが披露される。開催期間中は、フェリーの夜間臨時便も運航される。

日田祇園祭の写真

写真提供:日田市役所

日田祇園祭 ( 大分県 日田市 )

約300年の伝統を誇る日田の夏の伝統行事。毎年7月、疫病や風水害を払うとともに安泰を祈念し、絢爛豪華な山鉾が祇園囃子の音色とともに隈・竹田地区、豆田地区の町並みを巡行する。毎年作り替えられる山鉾は「ヤマ」と呼ばれ、現在、祭りで曳き出されるヤマは、隈地区の三隈町、大和町、竹田地区の川原町、若宮町、豆田地区の下町、上町、港...

豆田町の町並みの写真

豆田町の町並み ( 大分県 日田市 )

古くから北部九州の各地を結ぶ交通の要衝として栄えた日田。江戸時代には、その大半を天領として支配され、九州の政治、経済、文化の中心地として繁栄。日田が天領となるのは1639(寛永16)年で、日田御役所(日田陣屋)が設置。この陣屋膝下の町として発展した町人地が豆田町だ。町並みの成立は、17世紀初頭の城下町建設に遡る。  今も往...

城下かれいの写真

写真提供:日出町観光協会

城下かれい ( 大分県 日出町 )

日出城址下の海中に淡水が湧き、城下かれいはそこで育つマコガレイ。泥臭み少なく、丸々として頭部が小さいなど、他地域のものとは異なる特徴を持つ。  江戸時代は一般の人々が口にすることができなかった殿様魚で、参勤交代の際には将軍家へ干物を献上。閏年には端午の節句に間に合うよう、江戸まで生きたまま運んだといわれる。  調理...

英彦山の写真

写真提供:添田町役場

英彦山 ( 福岡県 添田町 / 大分県 中津市 )

福岡県田川郡添田町と大分県中津市山国町の県境に広がる。北岳・中岳・南岳の3つのピークがあり、標高は1,199m。かつては出羽の羽黒山、熊野の大峰山と並ぶ日本屈指の霊場、修験場として栄え、最盛期の江戸時代には、俗に「彦山三千八百坊」といわれ、3,000人の衆徒と坊舎が800を数えたと伝えられている。山中には修験場を思わせる、数多くの...

耶馬渓の写真

写真提供:一般社団法人 中津耶馬渓観光協会

耶馬渓 ( 大分県 中津市 )

英彦山に源を発する山国川を中心に、東西36km、南北32kmに及ぶ地域を占め、本・羅漢寺・深・裏・奥・東・羽高・津民・南・椎屋の耶馬十渓に大別される。耶馬渓溶岩台地が浸食されたもので、頼山陽*が絶賛して以来、無数の岩峰が造形する南画的風景で名高い。5月の新緑や10・11月の紅葉期の景観は格別である。  みどころとして有名なのは、...

耶馬渓橋の写真

耶馬渓橋 ( 大分県 中津市 )

山国川に架かる石橋で、青の洞門*の下流約500mにある。1923(大正12)年に竣工。日本で唯一の八連石造アーチ橋で、橋長116m。日本百名橋の一つ。また地元では「オランダ橋」という愛称で呼ばれているが、これは長崎県に多い水平な石積み方式であるため、と推測されている。

岡城跡の写真

岡城跡 ( 大分県 竹田市 )

瀧廉太郎*の名曲「荒城の月」*を生んだ岡城跡は、JR豊後竹田駅の東方にある。1185(文治元)年、緒方三郎惟栄(これよし)が、稲葉川と白滝川が合流する天然の高台に築城した。のち1594(文禄3)年、中川秀成(ひでしげ)が入城し、明治まで中川氏13代の居城となった。城郭は中川氏によるもので、本丸、二の丸、三の丸、西の丸などから成る。...

くじゅう連山の写真

写真提供:竹田市役所

くじゅう連山 ( 大分県 九重町 / 大分県 竹田市 )

玖珠郡九重町と竹田市久住町にまたがる連山で、阿蘇くじゅう*国立公園の中部に位置する。久住山(1,787m)を盟主として、大船山(たいせんざん)、星生山(ほっしょうざん)、三俣山(みまたやま)など1,700m級の山々が11峰、1,000m以上の山々が35峰連なり、“九州の屋根”と呼ばれている。  山群は大別して久住、大船、涌蓋(わいた)の3火...

坊ガツル湿原の写真

写真提供:長者原ビジターセンター

坊ガツル湿原 ( 大分県 竹田市 )

くじゅう*の山々に囲まれた標高1,200~1,300m付近に位置する湿原。2005(平成17)年、長者原のタデ原湿原とともにラムサール条約*に認定された。希少な植物の宝庫でもある。

長湯温泉の写真

長湯温泉 ( 大分県 竹田市 )

久住山を背に、芹川のほとりに湧く温泉。竹田市直入町の中心エリアであり、付近には旅館や商店が立ち並ぶ。「風土記」にも記載があるとされる古い歴史をもつが、江戸時代に岡藩主・中川氏に愛され、岡藩普請による御前湯が作られ、温泉地として整っていった。  高濃度の炭酸を含む茶褐色の湯で知られ、慢性消化器病などに効能があるという...

竹田の井路群の写真

竹田の井路群 ( 大分県 竹田市 )

竹田市周辺には、「井路」と呼ばれる農業水利施設が多く残っている。井路とは水路、灌漑用水路のこと。  「音無井路円形分水」は、竹田から高千穂へ向かう県道8号からさらに細道に入った場所にある。円形分水の名前の通り、水の争いを解決することを目的に造られた、公平に水を分配する仕組み。1934(昭和9)年に完成した。円形の真ん中に...

白水ダムの写真

白水ダム ( 大分県 竹田市 )

JR豊後竹田駅の南西約11kmの里山にある。水に恵まれない周辺地域の安定水源として、1934(昭和9)年着工、1938(昭和13)年に完成した石造りのダム。正式名称は「白水溜池堰堤水利施設一溝」という。  設計は小野安夫技師によるもので、堰堤下の岩盤が弱いため、水圧を抑える工夫がされている。右岸は「武者返し」と呼ばれる曲面流路、左岸...

高崎山のサルの写真

高崎山のサル ( 大分県 大分市 )

大分・別府両駅のほぼ中間に位置する標高628mの高崎山に約1,200頭(2018(平成30)年12月現在)の猿が生息する。一帯は猿の生息地として国立公園に指定され、保護されている。公園の中央部に設けられた餌をまく寄せ場を中心に集まる。  もともとは、1952(昭和27)年に高崎山一帯の猿による農作物の被害を守るため餌付けしたもの。1955(昭...

大分マリーンパレス水族館「うみたまご」の写真

大分マリーンパレス水族館「うみたまご」 ( 大分県 大分市 )

大分市と別府市のほぼ中間、田ノ浦ビーチ近くにある。別府湾の景観と一体化したような近代的な建物が目印で、館内は2階建ての屋内と、開放的な屋外からなる。  周辺の海の中を再現した水槽や、動物とのコミカルな掛け合いが人気のショーなどが多数行われている。2015(平成27)年には、動物とアートと遊ぶ、新施設「あそびーち」がオープン...

鶴崎踊の写真

鶴崎踊 ( 大分県 大分市 )

大友宗麟*の時代から踊り継がれ、450年以上の歴史と伝統を誇る「鶴崎踊」。国の無形民俗文化財に選択されている。鶴崎踊には、しっとりと優雅な「猿丸太夫」と軽快なテンポの「左衛門」の2つがある。  起源は、「大友記」「西国盛衰記」から推察されるが、1560(永禄3)年ころ、時の豊後の国主・大友義鎮(後の宗麟)は、一時遊興にふけっ...

関あじ・関さば料理の写真

写真提供:一般社団法人 大分市観光協会

関あじ・関さば料理 ( 大分県 大分市 )

瀬戸内海と太平洋の水塊がぶつかりあう豊後水道は、潮流が速い上に、餌となる生物が豊富に発生。とりわけ大分市佐賀関付近は海底地形が非常に起伏に富んでいるため、好漁場となっている。当地で一本釣りによりとれたマアジ・マサバを「関あじ」「関さば」と呼び、そのうまさ、歯ごたえのよさから、高級魚として重宝されている。関あじの旬は3...

大分県立美術館の写真

写真提供:大分県立美術館

大分県立美術館 ( 大分県 大分市 )

世界的な建築家・坂 茂氏が設計したガラス張りの開放的な透明感あふれる外観が印象的。フリースペースには触ることのできるアート作品も並び、気軽に立ち寄れる。収蔵作品はバラエティに富み、世界的に著名なアーティストから、豊後南画の礎を築いた田能村竹田をはじめとした大分ゆかりの芸術家の作品など、およそ5,000点。魅力あふれる企画...

両子寺の写真

両子寺 ( 大分県 国東市 )

国東半島のほぼ中央にそびえる両子山の南中腹にある。718(養老2)年の創建と伝える六郷満山中山本寺(山岳修行の根本道場)で、江戸時代には杵築城主松平氏の祈願所となり、六郷満山の総持院として隆盛を誇った。  現在の本堂である護摩堂は明治の再建だが、堅固な石垣や奥の院本堂・総門・仁王像などに往時がうかがえる。境内は紅葉の名...

西椎屋の滝の写真

写真提供:一般社団法人 宇佐市観光協会

西椎屋の滝 ( 大分県 玖珠町 )

日本の滝百選の一つ。安心院町と玖珠町との境にある。駅館川上流の渓谷にかかり、落差86m、幅6m。岩壁を豪快に落下するさまが見事。近くにある東椎屋の滝、福貴野の滝とともに「宇佐の三滝」と言われている。

原尻の滝の写真

原尻の滝 ( 大分県 豊後大野市 )

大野川の支流・緒方川にかかる幅120m、高さ20mの滝。ゆるやかに弧を描く岩壁を豊かな水流が落下する雄大・華麗な瀑布で、その景観から、「大分ナイヤガラ」の別名もある。この岩は、約9万年前に阿蘇山の火山活動によって生まれた溶結凝灰岩でできており、火砕流が冷えて固まる際にできた柱状節理もみられ、「おおいた豊後大野ジオパーク」のジ...

久住高原の写真

久住高原 ( 大分県 竹田市 )

くじゅう連山*の南、東西10km・南北8kmに及ぶ広大な高原。阿蘇くじゅう国立公園に属する。標高600~1,000mで、浅い谷が放射状に刻まれ、ススキ・ネザサなどにおおわれている。春から夏にかけては、緑のじゅうたんを敷き詰めたような草原となり、いっせいに放牧が行われる。  毎年、放牧地で行われる野焼きは、春の訪れを告げる風物詩。山...

飯田高原の写真

飯田高原 ( 大分県 九重町 )

くじゅう連山*の北側、標高800~1,000mの地に広がる約8km四方の高原。阿蘇くじゅう国立公園に属する。この地を訪れた川端康成が、その美しさに魅せられ、小説『千羽鶴』の続編『波千鳥』において飯田高原を描いている。  別府と阿蘇を結ぶ「やまなみハイウェイ」が中央を縦断しており、阿蘇方面からアプローチすると牧ノ戸峠からハイウェ...

九重“夢”大吊橋の写真

九重“夢”大吊橋 ( 大分県 九重町 )

2006(平成18)年10月30日にオープン。長さ390m、高さ173m、幅1.5m。歩道専用として日本一の高さを誇る吊橋。橋からは、日本の滝百選にも選ばれた震動の滝(雄滝)や雌滝を望み、眼下には筑後川の源流域を流れる鳴子川渓谷の原生林が広がる。遠くに、三俣山や涌蓋山など雄大なくじゅう連山*が横たわり、360度の大パノラマが絶景。

杵築武家屋敷群の写真

杵築武家屋敷群 ( 大分県 杵築市 )

杵築市は、国東半島の南のつけ根、日豊本線杵築駅から4kmほど東に市街が発達している。松平藩三万二千石の城下町で、杵築城が半島の突端にそびえ立ち、内陸の南北にそれぞれ、坂の上の高台に武家屋敷が点在する。武家屋敷のある高台は、南北それぞれ、南台、北台と呼ばれる。その谷あいはかつては商人たちの町で、現在も商店が連なる。

臼杵石仏の写真

写真提供:臼杵石仏事務所

臼杵石仏 ( 大分県 臼杵市 )

凝灰岩の岩壁に刻まれた磨崖石仏。平安時代後期から鎌倉時代にかけて彫刻されたと言われる。その規模と数、また彫刻の質の高さにおいて、わが国を代表する石仏群であり、1995(平成7)年6月15日には磨崖仏では全国初、彫刻としても九州初の国宝に指定。61体ある中、59体が国宝となった。石仏群は4群に分かれ、地名によって、ホキ石仏第1群(...

風連鍾乳洞の写真

風連鍾乳洞 ( 大分県 臼杵市 )

大野川支流、野津川北岸にある。1926(大正15)年2月14日に発見された国指定の天然記念物。洞の奥行きは500m、閉塞型の鍾乳洞で外気の侵入が少なく、風化作用の影響をあまり受けなかったため、記念物は光沢がよく、均整のとれた美しい形で成長。純白に近いのが特色とされる。

臼杵城跡の写真

臼杵城跡 ( 大分県 臼杵市 )

1562(永禄5)年から翌年にかけて大友宗麟*によって築かれたという説が有力である。この城が臼杵湾に浮かぶ丹生島に築城されたことから別名・丹生島城、また、島の形が亀の姿に似ていたことから、亀城とも呼ばれていた。宗麟の築城以降、江戸時代に稲葉氏が入国するまでの間に、島の東端部に本丸が、その西側には空堀をはさんで二の丸が築か...

宇佐神宮の写真

写真提供:宇佐神宮

宇佐神宮 ( 大分県 宇佐市 )

宇佐駅の西約3.5km、国道10号の南側に社叢が広がる。豊前国一の宮であり、全国4万社余りある八幡社の総本社。伊勢神宮に次ぐ宗廟として朝廷から崇敬を受けた屈指の名社である。  寄藻川にかかる神橋を渡ると樹木の多い整然とした境内が菱形池を中心に広がる。広さ約50万m2、イチイガシなどの大樹がうっそうと茂る最奥の亀山に鎮...

九州自然動物公園アフリカンサファリの写真

写真提供:九州アフリカ・ライオン・サファリ株式会社

九州自然動物公園アフリカンサファリ ( 大分県 宇佐市 )

広さ約115万m2の安心院高原の自然動物公園。約70種、約1,300頭の野生動物が放し飼いにされ、アジア最大の規模を誇る。トラ・ライオン・草食動物など6つのセクションに分かれており、各ゾーンをサファリロードがめぐっている。このほか、ウサギやモルモットなどの小動物とのふれあいが楽しめるふれあい牧場、乗馬体験やミニチュア...

安心院の鏝絵の写真

安心院の鏝絵 ( 大分県 宇佐市 )

平らに塗られた漆喰の壁面に、鏝(こて)を使って漆喰を盛り上げ、彩色した漆喰を上塗りする鏝絵。宇佐市安心院町では明治初頭から盛んに制作され、50か所ほどの鏝絵が今でも残り、見学することができる。

院内町の石橋群の写真

院内町の石橋群 ( 大分県 宇佐市 )

75基もの石橋が残る宇佐市院内町は石橋のまちとして知られる。このうちアーチ橋(めがね橋)は64基もの数を誇る。江戸時代末期から、大正時代を中心に昭和にかけて架けられたもので、そのほとんどが今も使われている現役の橋である。  院内町は深い谷に集落が点在する地形ゆえ、それらを結ぶ必要があったこと、また急流のために木橋でなく...

明礬温泉の写真

写真提供:(一社)別府市観光協会

明礬温泉 ( 大分県 別府市 )

鉄輪温泉の西に湧く山の湯。別府八湯のうちいちばん高所にある。温泉名が示すように藩政時代は全国一の明礬*の採取地であったが、明治以後、湯の花*の採取地に変わり、温泉旅館が開業された。湯の花の採取は今も盛んで、藁葺小屋の採取所が立ち並び、噴気と硫黄臭が一面に漂っている。温泉は硫黄泉、酸性泉で38~98度。皮ふ病に効く。宿泊...

別府地獄めぐりの写真

写真提供:別府地獄組合

別府地獄めぐり ( 大分県 別府市 )

地獄とは地中から熱湯・噴気・熱泥が噴出するところのことで、そのようすが灼熱地獄を思わせるのでこの名がある。市内に十数ケ所あり、鉄輪温泉街の北西端に密集するほか、柴石温泉のそばの地獄が知られる。  「地獄めぐり」は地獄組合所属の海地獄、血の池地獄、龍巻地獄、白池地獄、鬼石坊主地獄、かまど地獄、鬼山地獄の7箇所を巡るのが...