鉄輪温泉かんなわおんせん

市街の北西部、扇山の北東裾野にある温泉。もといわゆる地獄地帯であったのを一遍上人が埋めて開いたといわれ、湯治場として発展した。今もいたるところから蒸気が噴出して壮観であり、別府観光のハイライトである地獄もここに集中している。外湯と呼ばれる立ち寄り共同浴場も多い。
 九州横断道路の入口になって以来、宿泊施設は近代化したが、まだまだ素朴な湯治場的情緒も残っている。温泉は単純泉、食塩泉、炭酸鉄泉、酸性弱緑ばん泉などで、神経痛やリューマチに効く。60~90度。旅館やホテルのほか、自炊を基本とした湯治用の宿もある。
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みどころ

散策が楽しい温泉地。定番の地獄のほか、外湯めぐりはぜひ楽しんでほしい。周辺には地元の人も利用する9か所の共同浴場があり、地域の温泉文化に触れられる。市内随一の歴史を誇る共同浴場・熱の湯温泉や、石菖という薬草を敷き詰めた石室に横たわり蒸気で身体を蒸す独特な入浴法の鉄輪むし湯など、特徴ある共同浴場ばかりなので、巡っていて楽しい。
 鉄輪温泉で江戸時代から活用されてきた伝統の調理法「地獄蒸し料理」を体験できるスポットや、一遍上人が開基したと伝わる永福寺などは、鉄輪温泉の伝統や歴史性を感じられて良い。また、週末の夜に行われる湯けむりライトアップという演出も注目だ。立ちのぼる湯けむりを光や竹のオブジェで彩り、幻想的な雰囲気を作り出している。
関連リンク 鉄輪旅館組合(WEBサイト)
参考文献 鉄輪旅館組合(WEBサイト)

2020年04月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。

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