安心院の鏝絵あじむのこてえ

平らに塗られた漆喰の壁面に、鏝(こて)を使って漆喰を盛り上げ、彩色した漆喰を上塗りする鏝絵。宇佐市安心院町では明治初頭から盛んに制作され、50か所ほどの鏝絵が今でも残り、見学することができる。
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みどころ

全国各地で見られる鏝絵だが、県北部の宇佐市内、とりわけ安心院町に数多く残されている。左官職人が多かったことや、漆喰の材料である石灰の産地が近くにある津久見だったことが理由とされる。鏝絵の特徴でもあるが、火除けや吉祥を願う図柄が多く、また安心院の鏝絵は壁一面や戸袋一面に描かれたダイナミックな構図のものが多いのもおもしろい。
 見学の際には、案内所などでもらえるパンフレットやホームページを参考に回るといいだろう。現地にも、案内板があるのも親切。ただし、鏝絵は安心院町の広範囲にわたっているので、巡るにはクルマが不可欠。また、鏝絵は実際に使われている民家の軒先などにあるので、マナーを守って見学したい。宇佐市観光協会安心院部会で行っている観光ガイド*を利用するのもいい。
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補足情報

*観光ガイドの申込先:宇佐市観光協会安心院部会(TEL:0978-34-4839)