豊後高田市は、大分県の北東部、国東半島の西側に位置し、北は周防灘に面している。国東半島のほぼ中央の両子山から、放射状に谷や峰々が延びた地形となっており、その谷間を桂川、真玉川、竹田川が走り、河口付近に市街地が形成されている。
 豊後高田市は、奈良時代末から宇佐神宮の影響を強く受け、平安時代には宇佐神宮の荘園となり、その経済力を背景として独特の山岳仏教文化「六郷満山文化」を開花させた。歴史的に、明治以降においては関門地域への内海航路の拠点となるなど西瀬戸地域の交流の結節点の役割を果たしてきた。
 市内山間部及び海岸部の自然景観や農村集落景観、六郷満山文化ゆかりの史跡などの観光資源を有する。

観光資源一覧

富貴寺の写真

富貴寺 (大分県 豊後高田市 )

市の東部、国東半島ののどかな山里にある。六郷満山*の中で、満山を統括した本山末寺の一つで、寺伝では718(養老2)年の創建と伝える。大堂と庫裏が立つだけだが、大堂のまわりには五輪塔・笠塔婆・宝篋印塔などの石造物も残り、古刹らしい雰囲気に包まれている。  大堂は国宝指定。平安後期の建築で、平等院鳳凰堂や中尊寺金色堂などと...

田染荘の写真

写真提供:豊後高田市

田染荘 (大分県 豊後高田市 )

火山活動でできた円錐形の国東半島。その南部に広がる田染盆地では、743(天平15)年の墾田永年私財法の成立によって、この地を豊かな水田地帯にしようと、農民や宇佐神宮が尽力。誕生したのが、この田染荘だ。宇佐神宮の「本御荘十八箇所」とよばれる根本荘園のひとつで、最も重用視された荘園として栄えた。土地の地形をそのまま利用した、...