湯平温泉ゆのひらおんせん

町の南端、大分川支流の花合野川に沿った山間にある温泉。温泉街の中央に敷かれた長い石畳の道は、およそ300年前の享保年間(江戸時代)に病魔退散を祈願した工藤三助により建設されたもの。その狭い石畳の道を挟み、旅館や土産物店が立ち並び、まさに湯治場というにふさわしい雰囲気がある。弱食塩泉、60~80度。胃腸病に効能があるという。
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みどころ

石畳の坂道に沿って広がる温泉街で非常に風情がある。メインストリートであるその石畳の幅もそれほど広くなく、車一台がやっと通れる程度で、どこか隠れ家的な雰囲気を感じさせてくれるのもいい。ただ、石畳の坂道は傾斜もきつく滑りやすいので、運動靴などで散策されることを強くすすめたい。
 俳人・種田山頭火*が訪れ宿泊した折、「しぐるるや 人のなさけに 涙ぐむ」をはじめとした名句を残した。 温泉街にはいくつかの「種田山頭火句碑」が置かれている。温泉地として、景観以外は抜きに出た感はないが、山頭火が訪れた事実が、文化的な価値を添えている。
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補足情報

*種田山頭火:1882~1941年。昭和の芭蕉といわれる俳人。防府市の資産家種田家に生まれ、早稲田大学中退後、家業の酒造業をつぎ破産。44歳で出家、深編笠に杖、鉄鉢の放浪行脚で、感じたままの心情を表わした独特の句を詠み続け、四国松山の一草庵で数奇な一生を終えた。
関連リンク 湯平温泉観光案内所(WEBサイト)
参考文献 湯平温泉観光案内所(WEBサイト)
公益社団法人ツーリズムおおいた(WEBサイト)

2020年04月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。

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