原尻の滝はらじりのたき

大野川の支流・緒方川にかかる幅120m、高さ20mの滝。ゆるやかに弧を描く岩壁を豊かな水流が落下する雄大・華麗な瀑布で、その景観から、「大分ナイヤガラ」の別名もある。この岩は、約9万年前に阿蘇山の火山活動によって生まれた溶結凝灰岩でできており、火砕流が冷えて固まる際にできた柱状節理もみられ、「おおいた豊後大野ジオパーク」のジオサイトの一つとなっている。滝に正対する位置に高さ約15mの滝見橋がかかり、そこから滝つぼに落ちる水流の豪壮さが間近で見られる。
 すぐそばに道の駅原尻の滝があり、案内パンフレットなどが置かれている。
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みどころ

車通りの多い道から少し歩くだけの、行きやすい場所にあることが、まず特徴である。平野のなかに幅120mにもわたる大きな滝が忽然と現れるので、新鮮な驚きがある。また、岩壁に、柱状節理がしっかりとみられるのもよい。
 滝はあらゆる角度から見られ、川下に降りて見上げると迫力がある。また、滝後方に道があり、滝の向かいには吊橋(滝見橋)が架かるため、滝の周囲をぐるりと歩いて一周することもできる。とくに滝見橋から見ると、滝向こうの田園や、川のなかに立つ緒方二宮八幡社の鳥居など日常風景が広がっており、滝との対比が面白い。