別府地獄めぐりべっぷじごくめぐり

地獄とは地中から熱湯・噴気・熱泥が噴出するところのことで、そのようすが灼熱地獄を思わせるのでこの名がある。市内に十数ケ所あり、鉄輪温泉街の北西端に密集するほか、柴石温泉のそばの地獄が知られる。
 「地獄めぐり」は地獄組合所属の海地獄、血の池地獄、龍巻地獄、白池地獄、鬼石坊主地獄、かまど地獄、鬼山地獄の7箇所を巡るのが一般的で、共通観覧券があり、定期観光バスもある。
 別府地獄めぐり最大の地獄でありコバルトブルー色の湯の海地獄、灰色した熱泥が坊出頭のように噴出する鬼石坊主地獄、赤粘土が湯に溶け、池一面真赤となった血の池地獄、温泉熱を利用してワニを飼育する鬼山地獄、大きな釜の上に立つ赤鬼がシンボルのかまど地獄など、各地獄はいずれも特徴がある。
#

みどころ

鶴見岳の爆発によってできた広大な池の中に湯が沸き、別府地獄めぐりの中でも最大の広さを誇る海地獄はぜひ見てほしい。美しいコバルトブルーの湯は、天然とは思えないほど色合いがはっきりしている。98度の湯で茹でた温泉卵もここの名物だ。
 別名「ワニ地獄」とも呼ばれる鬼山地獄も注目したい。1923(大正12)年に日本で初めて温泉熱を利用してワニの飼育を始めた。約80頭が飼育されているさまが圧巻。特に、飼育員による餌やりは必見で、ワニが餌に豪快に食らいつく。
 1300年以上前から存在する血の池地獄も見逃せない。日本で最も古い天然の地獄といわれ、奈良時代に編纂された『豊後国風土記』にも「赤湯泉」の名で登場する。その歴史も興味深く、また酸化鉄や酸化マグネシウムを含んだ赤い熱泥が噴き出し、湯が真っ赤に染まった景観は必見だ。血の池の源泉からそのままひかれた足湯もある。
 やや離れているが、間欠泉の龍巻地獄も立ち寄りたい。豪快に温泉が噴き出すさまが、非常に迫力がある。
関連リンク 別府地獄めぐり(別府地獄組合)(WEBサイト)
参考文献 別府地獄めぐり(別府地獄組合)(WEBサイト)

2020年04月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。

あわせて行きたい