臼杵石仏うすきせきぶつ

凝灰岩の岩壁に刻まれた磨崖石仏。平安時代後期から鎌倉時代にかけて彫刻されたと言われる。その規模と数、また彫刻の質の高さにおいて、わが国を代表する石仏群であり、1995(平成7)年6月15日には磨崖仏では全国初、彫刻としても九州初の国宝に指定。61体ある中、59体が国宝となった。石仏群は4群に分かれ、地名によって、ホキ石仏第1群(堂ヶ迫石仏)、ホキ石仏第2群、山王山石仏、古園石仏と名づけられている。
 2017(平成29)年3月には古園石仏群の手前右側の岩壁に刻まれた2体の「金剛力士立像」が、国宝に追加指定されるという内定が出され、これにより、臼杵石仏(磨崖仏)は合計で61体が国宝となった。
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みどころ

4群に分かれた石仏群が森の中に点在し、それらを歩いて巡る見学スタイルが楽しい。通路を進んでいくと、突如現れる覆屋。入り口を入ると、大きく、かつ木造と見まがうほどの精緻に刻まれた石仏群が立ち並ぶさまに感動する。その見事な石仏はいずれも国宝であり、それらを間近で見学できるのが貴重。写真撮影が許可されている点も、見学者にとってうれしいポイントだ。
 古園石仏にある大日如来像は、長い間、落ちた仏頭が仏体下の台座の上に安置されて、そのさまが世界的にも有名であった。保存のための修復で仏頭が復位され、その昔日の姿も見ておきたい。
関連リンク 国宝臼杵石仏(WEBサイト)
参考文献 国宝臼杵石仏(WEBサイト)
臼杵市観光情報協会(WEBサイト)
公益社団法人ツーリズムおおいた(WEBサイト)

2020年04月現在

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