坊ガツル湿原ぼうがつるしつげん

くじゅう*の山々に囲まれた標高1,200~1,300m付近に位置する湿原。2005(平成17)年、長者原のタデ原湿原とともにラムサール条約*に認定された。希少な植物の宝庫でもある。
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みどころ

平治岳や三俣山などの山々に囲まれており、くじゅう連山のほぼ中央に位置。アプローチは長者原登山口から向かうのが一般的で、タデ原湿原・雨ケ池越を通り、だいたい2時間半ほどで到着。この山歩き自体が楽しい(すがもり越を抜けるルートもあるが、高低差の少ない雨ケ池越のルートの方がおすすめ)。
 坊ガツル湿原は、山々の間にぽっかりとできた広い空間で、その広大かつダイナミックなランドスケープは見るべき価値がある。春には野焼きが行われ、初夏にはミヤマキリシマが咲き、秋には紅葉が楽しめ、一年中登山客で賑わう人気の場所。坊ガツルキャンプ場があり、できたらここでテント泊をして、1日の中の変化も味わってほしい。何度行っても楽しめる魅力を持っている。
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補足情報

*「くじゅう」の表記は昔から「九重」と「久住」の2通りがある。諸説があるが、現在、大分県の統一解釈では久住山は連山の主峰を指し、九重山は山々の総称としている。
*ラムサール条約:1971(昭和46)年にイランのラムサールで開催された国際会議で採択された「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」。重要な湿地の「保全・再生」「賢明な利用」「交流・学習」を目的としている。
*坊ガツルの山小屋で作られ、九州の山岳愛好家の間で歌われるようになった『坊がつる讃歌』の舞台としても知られる。この歌は、広島高等師範学校(現広島大学)の山岳部の部歌であった「廣島高師 山男の歌」を元に、替え歌として作られたものという。

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