津久見市は、大分県の南東部に位置し、豊後水道に面した海沿いの都市である。津久見湾の湾口部を囲うように、典型的なリアス海岸を有する長目半島、四浦半島が伸び、それをさらに600 ~ 700m級の山地が三方から馬蹄型に囲む独特の形状をしている。
 戦国時代には大友氏の支配下にあり、大友宗麟が津久見を最後の居住地と位置づけ、津久見で逝去している。江戸時代から明治時代へかけ、みかん栽培や石灰づくりが進展したが、特に1916(大正5)年の日豊本線臼杵・佐伯間開通を契機に、みかんの栽培面積が拡大するとともに近代的なセメントエ業が発達した。また、保戸島のまぐろ延縄漁業も大正から昭和にかけて日本列島全域から南洋へ進出していった。

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