高崎山のサルたかさきやまのさる

写真提供:高崎山自然動物園 / 紅葉の秋

写真提供:高崎山自然動物園 / 出産シーズンの夏歩行練習の最中

大分・別府両駅のほぼ中間に位置する標高628mの高崎山に約1,200頭（2018（平成30）年12月現在）の猿が生息する。一帯は猿の生息地として国立公園に指定され、保護されている。公園の中央部に設けられた餌をまく寄せ場を中心に集まる。
　もともとは、1952（昭和27）年に高崎山一帯の猿による農作物の被害を守るため餌付けしたもの。1955（昭30）年、餌付けの経緯をモデルとした火野葦平の小説「ただいま零匹」が新聞に連載されて全国的に知られるようになり、のち映画やテレビでも紹介されて、大分・別府観光のひとつとなった。

みどころ

                            猿は、かつてはA・B・C群の3群に分かれ、各々集団で寄せ場にやってきていたが、現在A群は消滅。B群639頭とC群534頭の2群からなり（2017（平成29）年12月29日調査）、B群の勢力が強いそう（スタッフ談）。

　餌付けされていて、年間通じて見られるが、猿の状態によっては、あまり多くの頭数を見ることができない時もある。高崎山では四季折々のサルを見ることができる。春は新芽を食べる姿、夏の出産シーズンには生まれたての赤ちゃんザル、秋は美しい紅葉の中のサル、冬の恋愛シーズンには恋するサルと体を寄せ合って暖をとるほのぼのした姿。年末の恒例行事となった、猿の人気投票もある。

　猿は人間に慣れているので、驚かすような行動を取らなければ、かなり接近して見学することができ、猿のほうから寄ってくることもある。愛らしい写真なども撮ることができるのも魅力。                        

関連リンク	高崎山自然動物園（WEBサイト）
参考文献	高崎山自然動物園（WEBサイト）

2020年04月現在

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